【2024年最新版】ドローン自動追尾機能付きのおすすめ機体5選!仕組みや注意点を徹底解説

ドローン自動追尾のアイキャッチ画像

ドローンを使った空撮は、映画やドラマはもちろん、バラエティやスポーツの分野でも取り入れられるようになってきました。

人の手で撮るのが難しかった撮影を可能にするドローン空撮は、今では映画やドラマ、スポーツなど様々な映像作品に欠かせないものとなっています。

特に車などスピードのある対象物を追いかけるような撮影は、ドローンによって簡単に撮影できるようになりました。

こういった撮影は、ドローンが対象物を自動で追いかける『自動追尾機能』を使って撮られています。

この記事では、ドローンの自動追尾機能の詳細、自動追尾機能の注意点、おすすめの機体について詳しく解説していきます。

この記事を読むと分かること
・ドローン自動追尾の概要
・自動追尾機能が付いたドローン運用の注意点
・ドローン自動追尾機能付きのおすすめ機体5選

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ドローン自動追尾とは?

DJI Air 3S自動追尾機能の画像

出典:DJI

ドローンの自動追尾機能は、特定の対象をドローンが自動で追いかける機能のことを指します。

人やバイクといった乗り物、さらには動物など、動きのある被写体を撮影したい場合に便利です。

この機能は、自動的に対象を追尾しながら撮影する仕組みを持っています。

自動追尾機能には、大きく分けて『フォローミー』と『アクティブトラックモード』の2つの種類があります。

『フォローミー』は、ドローンとモバイルデバイスの間で通信することで実現される機能で、10メートル以上の飛行が可能な状況で使用されます。

しかし、この方式では、被写体の動きを間近で捉えたダイナミックな映像を撮影するのが難しい場合があります。

一方、DJIドローンに搭載されている『アクティブトラックモード』は、より高度な追尾機能が備わっています。

このモードは「ビジョンポジショニング」と呼ばれる技術を活用し、被写体を認識させたうえで一定の距離を保ちながら追尾し、映像を記録します。

従来、この機能には「類似の対象を誤って追尾してしまう」や「明暗差が大きい環境で被写体を見失う」といった課題がありました。

しかし、最新技術の導入により精度が向上しているため、これらの問題は大幅に改善されています。

自動追尾機能が付いたドローン運用の3つの注意点

自動追尾機能が付いたドローンを運用するには、いくつか注意点があります。

ドローン運用の注意点
1.道路使用許可を確認する
2.風に煽られて事故に繋がる可能性がある
3.バイク走行中の空撮は原則禁止になっている

それではここから、自動追尾機能が付いたドローン運用の注意点について1つずつ詳しく説明します。

1.道路使用許可を確認する

道路で自動追尾機能が付いたドローンを使用するときは、道路使用許可が必要か確認しなければなりません。

ドローンを飛行させるときに、交通を妨げる行為や道路で離着陸・操縦する行為は禁止されており、一般交通を制限する場合は必ず道路使用許可を取得する必要があります。

また、人や住宅が密集している地域や指定の飛行禁止区域でも基本的にはドローン飛行が禁止されているため注意しなくてはいけません。

ドローンが道路の上空を飛行するだけであれば現状法律による規制はないので、許可申請しなくても問題ない場合がほとんどですが、不安な場合は警察署などの適切な機関への相談をおすすめします。

2.風に煽られて事故に繋がる可能性がある

自動追尾機能が付いたドローンを使用するときは、風に煽られて事故に繋がる可能性があります。

すべてのドローンに言えることですが、ドローンは天候の影響を受けやすく、特に風速には気を付けなければなりません。

自動追尾機能を使用していたとしても、強い風の煽りを受けると軌道を外れる可能性があります。

風に煽られてコントールを失うと、機体が破損してしまったり、最悪の場合物を破壊してしまったり人に当たって怪我させたりという危険が予測されます。

風が強い日は風速計を小まめにチェックし、飛行できるかの検討が必要です。

3.バイク走行中の空撮は原則禁止になっている

自動追尾機能でバイクの空撮をしたいと考える方もいるかと思いますが、バイク走行中の空撮は原則禁止されています。

まず、バイクを運転しながらのドローン飛行は、目視外飛行にあたることから禁止されています。

そしてバイクの運転中はドローンの操縦ができないため、航空法で定められた「飛行の際、人や物件、自動車との間に30m以上の距離を保つ」という規則に違反する可能性があるので注意が必要です。

ドローンに障害物センサーが搭載されていても、電線などの細い物体を認識せずぶつかる危険があり、電波が遮断されてドローンが軌道を外れてしまう可能性もあることを覚えておきましょう。

ドローン自動追尾機能付きのおすすめ機体5選

ここでは、おすすめの自動追尾機能付きドローンを5つ紹介します。

おすすめの自動追尾機能付きドローン
1.DJI Mavic 3|約450,000円
2.DJI Neo|約33,000円
3.Phantom4 Pro Plus V2|約266,000円
4.DJI Air2|約70,000円
5.DJI Air 3S|約200,000円

それではここから、自動追尾付きおすすめドローンの概要や特徴、スペックなどを詳しく解説します。

1.DJI Mavic 3|約450,000円

DJI Mavic 3の画像

出典:Amazon

DJI Mavic 3は中国のドローンメーカー『DJI』が製造するドローンです。

参考価格 約450,000円
機体サイズ 折りたたみ時(プロペラなし):221×96.3×90.3mm
展開時(プロペラなし):347.5×283×107.7mm
重量 895g
カメラ性能 有効画素数20メガピクセル
最大飛行時間 46分
ホバリング機能 あり、ホバリング最大時間40分
最大操作距離 30㎞
操作方法 スマートフォン、送信機

同機体は、スウェーデンの名門カメラメーカー『Hasselblad』が設計したカメラを搭載していて、ハイクオリティな撮影が可能です。

また、全方向の障害物を検知する、APAS 5.0(高度操縦支援システム)や、タップでカメラビューが切り替わる前後左右多方向に対応した視覚アシスト機能によって、より安全な空撮を可能にしています。

機体飛行に関してはとても安定感があり、ジンバル(手ブレ補正)機能もスムーズで、画面がブレやすい望遠レンズでの撮影でも滑らかに動くため、非常に扱いやすい機種と言えます。

さらに、最大飛行時間46分と長時間の撮影ができるのもポイントです。

加えてRTH(リターン・トゥ・ホーム)機能を搭載しているので、もしバッテリー残量が低下した場合でもドローンが自動でホームポイントまで戻ってきます。

DJI Mavic 3は、軽量でコンパクトなボディにミラーレス一眼と同レベルの4/3インチセンサーを搭載しています。

場面によって中望遠・望遠レンズも切り替えて使用できるので、本格的な映像制作をしている方におすすめです。

2.DJI Neo|約33,000円

DJI Neoの画像

出典:DJI

DJI Neoは、中国のドローンメーカーDJIが製造するドローンです。

参考価格 約33,000円
機体サイズ 130×157×48.5mm
重量 約135g
カメラ性能 有効画素数12メガピクセル
最大飛行時間 約18分(プロペラガード装着時は約17分)
ホバリング機能 あり
ホバリング最大時間約18分(プロペラガード装着時は約17分)
最大操作距離 7㎞
操作方法 スマートフォン、送信機、音声操作

DJI製のドローンの中でも約135gと最も軽量で、携帯性に優れた機種となっています。

AIトラッキング機能を搭載しており、被写体を認識して自動追尾撮影できるので、サイクリングやスケートボード、ハイキングなどのアクティビティの撮影に最適です。

様々な撮影モードがあり、自動追尾する「フォロー」モード、被写体から遠ざかっていく「ドローニー」モード、被写体を中心に旋回する「サークル」モード、上昇しながら俯瞰撮影する「ロケット」モードなど多彩なモードをワンタッチで切り替えて撮影できます。

さらに、送信機やスマートフォンで操作できるのはもちろん、機体本体のみで飛行させることも可能で、本体のボタンを押すだけであらかじめ設定した撮影モードで自動飛行撮影してくれます。

3.Phantom4 Pro Plus V2|約266,000円

Phantom4 Pro Plus V2の画像

出典:DJI

Phantom4 Pro Plus V2は、中国のドローンメーカーDJIが製造するドローンです。

参考価格 約266,000円
機体サイズ 350mm
重量 1375g
カメラ性能 有効画素数20メガピクセル
最大飛行時間 約30分
ホバリング機能 あり
垂直:
±0.1 m (ビジョンポジショニングあり)
±0.5 m (GPSポジショニングあり)
水平:
±0.3 m (ビジョンポジショニングあり)
±1.5 m (GPSポジショニングあり)
最大操作距離 最大10㎞、日本では6㎞
操作方法 送信機

世界中で人気のあるPhantom4 Proがバージョンアップした機種で、ハイクオリティなカメラ機能、高いフレームレート、5方向の障害物検知、その場で撮影画像を外部出力できるなど、多彩な機能を搭載しています。

Phantom4 Pro Plus V2が搭載している高解像度レンズは、ゆがみを抑え、再現性の高い色合いが出せるので、特に屋外の撮影で力を発揮します。

また、高速のシャッタースピードで動く被写体をぶれることなく捉えられるため、スピード感のある映像を撮ることが多い空撮で活用の幅が広がります。

さらに同機体は、フレームレートと呼ばれる、1秒間に表示される画像の枚数を示す指標が4K60fpsと高いことからより滑らかな映像撮影を可能にしています。

日本のテレビ放送は30fpsで、そのほかのドローンも30fps程度が多いので、Phantom4 Pro Plus V2の4K60fpsという数値の高さが分かります。

さらに、前後左右下方向の5方向に障害物検知センサーを設置しており、万が一GPSが切れてしまった場合も障害物を認識して自動的に避けられるので安全です。

コントローラーを通じてHDMI端子に繋ぐことで、外部モニターにもすぐ映し出せるので、クライアントに撮影したデータを確認してもらう場合などに役立ちます。

このように、Phantom4 Pro Plus V2は本格的な空撮が可能なため、空撮業務に携わる方におすすめの機種となっています。

4.DJI Air2|約70,000円

DJI Mavic Air 2の画像

出典:DJI

DJI Air2は、前作のMavic Airがバージョンアップしたもので、折り畳みできるコンパクトな機体はそのままに、大幅に性能がアップしました。

参考価格 約70,000円
機体サイズ 折りたたんだ状態:
180×97×84mm
展開時:
183×253×77mm
重量 570g
カメラ性能 有効画素数:48メガピクセル
最大飛行時間 最大飛行時間(無風時):34分
ホバリング機能 あり
ホバリング最大時間約33分(無風時)
最大操作距離 18.5㎞
操作方法 スマートフォン、送信機

大きな特徴は、バッテリー性能アップとエネルギーの効率化により、最大飛行時間が21分から34分に伸びたことです。

そして、ドローンには珍しい48メガピクセルのカメラを搭載しており、静止画サイズで最大8000×6000ピクセルの超高解像度の撮影ができます。

さらに60fpsという高いフレームレートも兼ね備えているので、スピードのある対象物をなめらかに捉えられます。

同機体には、スマートフォト機能も充実しており、機能をONにすると夕焼け、空、草地、雪、森林の5つのシーンを認識して自動で写真を補正してくれます。

フォーカストラック機能を使うと、被写体を自動追尾するモード、被写体の周りを旋回するモード、スポットライトのように被写体の頭上を常に中心に置くモードなどの自動追尾撮影ができ、誰でも簡単に本格的な撮影ができます。

また、送信機のデザインも一新され、スマートフォンをモニターとして使用できるように設置できるアタッチメントがつきました。

前方後方下方には障害物回避センターを備えており、安全な飛行を手助けします。

DJI Air2は、高機能なモデルですが、比較的手に取りやすい価格帯でサポート機能も手厚いため、初心者が飛行させる場合でも安心な機種となっています。

DJI Air 3S|約200,000円

DJI Air 3Sの画像

出典:DJI

DJI Air 3Sは、「旅の撮影に最適なドローン」というキャッチコピーで、どんな景色も美しく捉える超高性能カメラを搭載しているのが最大の特徴です。

参考価格 約200,000円
機体サイズ 折りたたんだ状態(プロペラなし):214.19×100.63×89.17 mm
展開した状態(プロペラなし):266.11×325.47×106.00 mm
重量 724g
カメラ性能 50メガピクセル
最大飛行時間 45分
ホバリング機能 あり
ホバリング最大時間約41分
最大操作距離 20㎞
操作方法 送信機

メインのカメラは1インチCMOS搭載で、夕焼けや夜景など低照度の景色を撮影する場合でも、色鮮やさを保って撮影できます。

夜間の撮影時には全方向障害物検により、リスクのある暗いところでの撮影もサポートしてくれるため、ドローンの操縦に不安のある方でも安心して撮影が行えます。

メインカメラの他には70mmの中望遠カメラも備えており、遠くの景色はもちろん、フリーパノラマモードで画像を自動で結合してシームレスな広角パノラマ画像を作成できます。

さらに、最大飛行時間45分、最大飛行距離20㎞と、長時間かつ長距離の撮影が可能となっているため、より自由でクリエイティブな撮影ができるようになりました。

DJI Air 3Sは、次世代のスマートRTH(リターン・トゥ・ホーム)により、GPS電波の入りにくい場所でも独自のアルゴリズムによって安全にホームポイントへ帰還できる機能が搭載されています。

さらに、ActiveTrack 360°という最新のAI機能が搭載されているので、被写体を認識して焦点を合わせたまま自動で追跡撮影してくれたり、雑然とした背景を避けて映してくれたりと、撮影技術をカバーしてくれるような最新技術が満載です。

このように、DJI Air 3Sは旅先で美しい景色を残したい方や映像クリエイターなどにおすすめのハイスペックモデルドローンです。

まとめ

本記事では、ドローンの自動追尾機能についての概要や、注意点、おすすめの機体を詳しく紹介しました。

ドローンの自動追尾機能は、今まで撮影が難しかったスピード感のあるダイナミックな空撮が手軽に撮影できる便利な機能ですが、注意しなければいけない点も多く存在します。

ドローンは強い風に煽られた場合、自動追尾機能があっても軌道を外れてしまう可能性があります。

また、屋外で撮影するときは道路使用許可が必要な場合も多いので、適切な機関への相談を推奨します。

バイクで走行している姿を空撮したいと考える方も多いかと思いますが、バイク走行中のドローン撮影は危険が多いため原則禁止されています。

自動追尾機能を搭載したドローンは、DJI社から様々な機体が販売されているので、用途や目的に合ったドローンを選びましょう。

撮影したい映像や利用シーンに合った自動追尾機能付きドローンを選ぶことで、今までにない迫力ある映像制作が可能となるため、YouTube動画・映画製作、スポーツの追尾映像撮影などを実施する方は特におすすめです。

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