一般の方からビジネスまで、幅広い方がドローンを利用するようになったことでドローンという存在が認知され始めました。
ドローンは、2022年4月現時点では資格などが必要ないため、航空法などのルールを守り、必要な申請を行えば誰でも飛ばせるのが現状です。
しかし、誰でも飛ばせるがゆえに事故や法律違反を知らないうちに犯していることがあります。
そこでドローンに関する正しい知識や操縦方法を取り入れることが重要です。
本記事では、ドローン検定・免許の概要から難易度や合格率、試験対策を徹底解説します。
この記事の監修者
バウンダリ行政書士法人 代表社員 特定行政書士 佐々木慎太郎
ドローンに関する許認可申請、許認可管理、法務顧問を専門とするバウンダリ行政書士法人(東京・仙台)の代表。飛行許可申請をはじめ登録講習機関の開設やスクール運営、事業コンサルティングなど支援の幅を広げ日本屈指のサポート実績を誇る。2022年度の年間ドローン許認可案件は5,300件以上、登録講習機関のサポート数は100社を突破。ドローン安全飛行の啓蒙活動として、YouTube「ドローン教育チャンネル」を開設するなどSNSで最新の法律ルールを積極的に発信している。著書に『ドローン飛行許可の取得・維持管理の基礎がよくわかる本』(セルバ出版)がある。
ドローン検定とは?
出典:ドローン検定
ドローン検定とは、「ドローン検定協会 株式会社」が主催する民間資格のことで「無線航空従事者試験」とも呼ばれています。
検定は、1級・2級・3級・4級と4段階あり検定に合格することでドローンの知識が証明されます。
ドローン検定を受験するための条件や資格はありませんが、2級以上の検定を受けたい方は、まず3級を合格し資格を取得しなければいけません。
ここで、ドローン検定の料金を紹介します。
1級:1万8,000円
2級:1万2,000円
3級:5,500円
4級:3,000円
ドローン検定は、ドローンを操縦するために必ず取得しなければいけない資格ではありません。
しかし、ドローン検定で取得した資格を保有していることで、ドローンに関する知識が証明されるので、ドローンを使った仕事で有利になります。
仕事でドローン検定を受講する方も大勢いますが、近年、趣味でドローンを飛ばす一般の方の受講も増えています。
ドローン検定は、「こちらから」申し込みできます。
ドローン検定の難易度は?級別に解説!
ドローン検定の難易度は、1級・2級と高い級になるほど専門性が高くなるため難しくなりますが、比較的合格しやすい3級の応用問題が多いことから、しっかりと知識を付ければ必ず合格できます。
ドローン検定の試験方式についてですが、4択マークシート方式の筆記試験で、全50問中40問以上正解すると合格となります。
1級から4級は問題の内容は、「基礎」「用語」「機体特性」「法規A」が共通して出題されます。
1級から2級の試験内容は、上記共通事項に加えて「民法・刑法」「航空気象学」「通信」などの高い専門分野が出題されます。
3級から4級は、出題範囲がほとんど一緒であることから、多くの方が3級から取得を目指します。
1級や2級は専門性が高く、少々難しいですが、他の資格よりは難易度が低いのでしっかり学習して資格を取得しましょう。
ドローン検定の合格者数と合格率
ここでは、ドローン検定の合格者と合格率を表にまとめたので紹介します。
申し込み数 | 合格者数 | 合格率 | |
第1回(平成27年9月) | 36 | 22 | 61% |
第2回(平成27年11月) | 92 | 65 | 71% |
第3回(平成28年1月) | 309 | 200 | 65% |
第4回(平成28年3月) | 587 | 435 | 74% |
第5回(平成28年5月) | 785 | 534 | 68% |
第6回(平成28年7月) | 1017 | 686 | 67% |
第7回(平成28年9月) | 1129 | 796 | 71% |
第8回(平成28年11月) | 1090 | 772 | 71% |
第9回(平成29年1月) | 1237 | 922 | 71% |
第10回(平成29年3月) | 1034 | 771 | 75% |
第11回(平成29年5月) | 1334 | 1025 | 77% |
第12回(平成29年7月) | 1309 | 937 | 72% |
第13回(平成29年9月) | 1801 | 924 | 52% |
上記表の合格率を見てもわかる通り、基本的には合格率70%を超えているため合格しやすい資格と言えます。
ただ、一度も勉強せずに合格できるような甘い資格ではないため、ドローンの知識についての学習は怠らないようにしましょう。
ドローン検定の試験対策
出典:ドローン検定
当サイトがドローン検定の試験対策としておすすめするものが、「ドローン検定協会 株式会社」が出版している「ドローンの教科書」というテキストです。
ドローンの教科書は、「標準テキスト」と「上級テキスト」の2種類がラインナップされています。
購入は、Amazonやジュンク堂池袋本店で取り扱いしています。
価格は、ドローン検定公式ホームページで購入すると標準テキスト・上級テキストどちらも「2420円(税込)」で購入可能です。
ドローンの教科書~標準テキスト~:購入はこちら
ドローンの教科書~上級テキスト~:購入はこちら
また、ドローンに関しての知識をもっと取り入れたい方は、当サイトの「コラム記事」やWebサイトでドローンに関して調査することをおすすめします。
ドローン検定を受けるメリットとは?
2022年4月現在は、ドローンを飛行させるための資格は存在しないためドローン検定を受けずに誰でもドローンを飛ばせます。
しかしドローン検定を受けることで、ドローンの知識が証明されるため、今後ドローンビジネスで活躍できる可能性が高まるというメリットがあります。
現代では、試験的にドローンを使った橋梁点検やダムの点検作業を行っている会社もあるので、ドローン検定で得た資格を保有していることでビジネスチャンスの幅が広がります。
活躍の場面が広がりつつあるドローン産業で、ドローン検定の資格を取得し、今後の仕事に活かしてみてはいかがでしょうか?
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