最近ではドローンを使って空撮ができるようになり、時代を追うごとにドローンは進化し、新たなモデルが登場しています。
ドローンに興味を持った方の中には、ドローンショーという言葉を聞いたことがあると思いますが、どのような内容か知らない人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ドローンショーの概要や仕組み、事例を紹介します。
ドローンショーを開催するためには発案から開催まで長い期間がかかるため、スケジュールを決めて計画を立てるようにしましょう。
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【本記事でわかること】
・ドローンショーの概要
・ドローンショーの仕組み
・ドローンショーで使われているドローンの種類
・ドローンショーでかかる費用の内訳
・ドローンショーを開催する手順
・ドローンショーを頼む際に気を付けること
・ドローンショーを頼む際におすすめの会社
▼ドローンショーを徹底解説した動画はこちら▼
ドローンショーとは?
ドローンショーは、複数のドローンを飛ばし、様々な演出をすることで技術やアイデアをアピールするイベントです。
ドローンはカメラ以外にLEDライトも搭載でき、それぞれの機体を操作してイルミネーションや花火などのテーマを演出します。
また、LEDライトは色鮮やかなカラーを出せるため、ドローンに搭載することでコンセプトに合わせた演出を上空に描け、遠くからアピールするには最適です。
人間の代わりにLEDライトを搭載したドローンが上空に花や動物などの模様を演出するため、ドローンショーは最先端のエンターテイメントとして注目されています。
ドローンショーの予定に関して知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。
ドローンショーの仕組み
東京オリンピックの開会式では、1824台にも及ぶintel(インテル)製の「PREMIUM DRONES」が空中に様々な模様やデザインを映し出しました。
ドローンショーはこのようにドローンを使った演出をすることで、参加者のアイデアや技術をアピールする場を設けています。
また、ドローンは人が乗らないことから事故を起こすリスクがなく、コンピューター制御ができるため安全な操縦が可能です。
ドローンショーの仕組みはパイロットが対応しますが、作業は無線で制御するだけなのでシンプルになります。
ちなみにパイロットは、ドローンが正常にGPSを受信しているかをチェックし、同時にバッテリーレベルもチェックして途中でバッテリーが切れないようにすることが必要です。
また、ドローンの動きは専用のアルゴリズムを使ったプログラムを作成し、本番では最適な配置ができるように準備してからドローンを飛行させるという流れになっています。
ドローンショーではどんなドローンが使われている?
ドローンショーに欠かせないドローンですが、何種類の機体があるのか実はあまり知られていません。
【ドローンショーで使われているドローンの種類】
・intel社『Shooting Star』
・国産ドローンショー専用機『unika』
・ドローンショー特化型専用機『TAKE』
・大幅な進化を遂げたドローンショー専用機『EMO』
そこでここでは、ドローンショーで実際に使われているドローンの種類と特徴などを詳しく解説します。
intel社『Shooting Star』
インテルが開発・製造するドローンショー専用機『Shooting Star』は、エンターテイメント性の高い小型軽量ドローンです。
インテルでは、この機体を「空飛ぶコンピュータ」と表現しており、従来のドローンとは異なる特徴を持っています。
【intel社『Shooting Star』の性能・特徴】
・持ち運びや輸送が容易な小型軽量設計
・高輝度LED搭載
・インテル独自のソフトウェア
・衝突回避システム
2021年東京オリンピック開会式では、1824台のShooting Starが使用され、ギネス記録にも認定されました。
2024年4月現在、Shooting Starは一般販売されていませんが、その技術力はドローンショーの未来を大きく変える可能性を秘めています。
国産ドローンショー専用機『unika』
株式会社ドローンショー・ジャパンが開発した日本初のドローンショー専用機「unika」は、「UNIVERSE」や「UNITE」といった「統合」を意味する言葉と、金沢の頭文字を組み合わせた名称です。
親しみやすい丸みを帯びたデザインで、ドローンへの愛着を深めることを目指しています。
また、国産ドローンショー専用機『unika』は次のような性能や特徴を持っています。
【『unika』の性能・特徴】
・空力に優れた流線型のボディによる、従来機と比べて約3分の1の軽量化
・透明なボディによりLEDの拡散性を高め、鮮明な光のパフォーマンスを可能に
・3系統の通信方式を採用し、安定した飛行と安全性を確保
・『GPS RTKシステム』による、従来比約10倍の精密な飛行
2023年12月時点で、unikaは日本国内で唯一開発されたドローンショー専用機です。
株式会社ドローンショー・ジャパンの公式YouTubeチャンネルでは、unikaに関する詳細な解説動画が公開されていますので、ぜひご覧ください。
ドローンショー特化型専用機『TAKE』
株式会社レッドクリフが販売する屋外ドローンショー専用機「TAKE DRONE」は、従来のドローンとは異なる性能と特徴を備えています。
ドローンショー特化型専用機『TAKE』は、次のような性能や特徴を持っています。
【『TAKE』の性能・特徴】
・700機規模のショーで実際に使用された実績
・RTK技術による正確な飛行を実現
・多彩な動きや発光パターンで、表現力豊かな演出が可能
・軽量ボディと風・寒さへの強さで安全性を確保
・コンパクトに折り畳めるため持ち運びや収納も容易
TAKE DRONEは、ドローンショーの可能性を広げる機体として注目されています。
株式会社レッドクリフは、TAKE DRONEの販売に加え、10日間の講習付きパッケージを提供しています。
また、ドローンショーを新規事業として検討する企業や団体向けに、飛行までのサポートを行います。
予算に合わせて、新品だけでなくメンテナンス済みの機体も用意しているので、費用を抑えながらドローンを購入したい方は株式会社レッドクリフにお問い合わせしましょう。
大幅な進化を遂げたドローンショー専用機『EMO』
株式会社レッドクリフは、ドローンショーの新たな可能性を切り拓く専用機体「EMO」を開発し、幕張メッセで開催された「Inter BEE 2022」で発表しました。
EMOは、従来のドローンショー用機体よりも進化した性能と安全性を兼ね備え、ドローンショーの表現力を新たな次元へと引き上げます。
ドローンショー専用機『EMO』は、従来機種から大幅な進化を遂げ、次のような性能や特徴を持っています。
【『EMO』の性能・特徴】
・ドット抜けゼロを実現する自動再配置システム
・長時間飛行を可能にする高性能バッテリー
・繊細な表現を可能にする高輝度LEDライト
・風圧抵抗強化とプロペラガード標準搭載
これらの改良により、EMOはドローンショーの表現力と安全性を飛躍的に向上させ、より鮮明で美しいショーの実現に成功しています。
EMOの詳細については、株式会社レッドクリフの公式YouTubeチャンネルで公開されている解説動画をご覧ください
ドローンショーの費用
ドローンショーの費用はドローンの台数や演出方法で変わってきますが、東京オリンピック2020の開会式の場合は、推定で1億2,000万円の費用がかかっています。
ただし、新規のドローンショーにかかる費用の内訳は多くの項目があり、同じ要望でも業者によって提示される金額が大きく異なります。
ドローンショーにかかる費用の内訳は、次の通りです。
・アニメーション制作費
・進行管理費
・現場視察費
・現場運営費
・リハーサル費
・各種保険
・許認可申請費
このため、ドローンショーの演出はすぐに終わりますが、アニメーションの制作や人件費など多くの費用がかかるため予想以上に高額な費用がかかります。
ちなみに、100台規模のドローンショーの場合は、業界最安値でおよそ500万円ですが、依頼先によって変動します。
ドローンショーは本番前に場所を確保するため現場を視察し、関係者と打ち合わせてから許可をもらうことが必要です。
また、航空法にもとづく許可を受けてからドローンを飛ばせる場所を確保し、その後アニメーション制作をして完成後にリハーサルします。
ドローンショーにかかる費用は依頼する業者によって異なるため、複数の見積もりを比較してから選ぶことが大事です。
ドローンショーの事例紹介
出典:ITmedia
ドローンショーの事例で多くの人が印象に残っているイベントは、ドローンを用いたチームのロゴや花火などの演出が行われた東京オリンピック2020の開会式だと思います。
東京オリンピック2020は世界各国から選手が集まり、1824台のドローンが使われ総額1億2,000万円の費用をかけた素晴らしい演出で、人々を勇気付けたショーを開催しました。
出典:PR TIMES
最近では「5Gドローンショー」が金沢城公園で行われ、国の重要文化財に指定された施設を含むエリアで、梅鉢紋や金箔など金沢らしいアニメーションを実施しました。
このアニメーションをバックに金沢城がライトアップされ、集まった観客から多くの歓声や拍手が上がりました。
2022年2月25日には株式会社テレシーが川崎競馬場で「テレシードローンショーin川崎競馬場」を開催し、300機のドローンを使ったイベントを開催しました。
このショーの特徴は、広告とのコラボレーションで、企業ロゴやQRコード、キャンペーン用のハッシュタグが夜空に表示されています。
また、ドローンショーと広告とのコラボレーションは日本初の事例で、アニメーションは上空100メートルに表示され遠くにいる観客にも見えやすいため、高い集客効果が期待できます。
ドローンショーを実施する流れ
新規にドローンショーを実施するためには様々な工程があり、お問い合わせからドローンショー開催まで3ヶ月程度かかります。
まず、ドローンショーを実施する前に場所やアニメーションの内容を決め、業者に問い合わせてからスタートします。
その後、初回のミーティングで利用者と業者の間で情報を共有し、担当者同士が納得できるようにイベント内容を話し合います。
次に、ロケハンで現場に足を運んでから環境を調査してから、ドローンを飛ばせる条件を満たしているか確かめて結果を報告する流れです。
ロケハンの結果に納得したあとは、キックオフミーティングがあり、イベントまでの詳しい業務フローを決めます。
次に、アニメーションを制作しますが、一からアニメーションを作成すると約1ヶ月程度の時間が必要です。
また、ドローンを使うためには航空局への申請が必要で、飛行許可をもらうまで2週間程度かかります。
航空局の許可がおりたあとは練習場でテストフライトして、問題がなければ現場に移動し再び確認する流れです。
最後にリハーサルを実施してから、実際のイベントのスケジュールと同様の工程で練習し、改善すべき点があれば修正します。
以上のように、ドローンショーはイベントの実行を決めてからイベント当日までには時間がかかり、日程が決まった後は集客する必要があります。
ドローンショーを実施するまでは様々な工程と、多くの時間を要することを覚えておきましょう。
ドローンショーを頼む前に注意すべき点
新規にドローンショーを開催するためには事前にルールを理解し、違反をせず周囲の迷惑にならないようにすることが重要です。
ドローンを使うときは航空法にもとづいてイベントを開催する必要があり、基本的にイベントや催し物などではドローンの使用が禁止されているため事前に許可を受ける必要があります。
ドローンショーは規模が大きいと観客が増えるため、日時や場所を事前に案内し、周囲の迷惑にならないようにしないといけません。
また、新規にドローンショーを開催すると業者との打ち合わせで時間がかかるため、余裕を持ってスケジュールを決めることが重要です。
多くのドローンを使う場合は、バッテリーレベルを確かめ、途中で切れて墜落すると事故につながるおそれもあります。
このため、当日にはドローンのバッテリーレベルを確かめ、GPS任せにしないようにしないといけません。
場所の決め方は私有地では許可されていないため、国土交通省の許可を受けて時間を厳守する必要があります。
最近ではイベント中にドローンが落下して怪我人が出たため、飛行の高さに合わせて立入禁止区画が設定されています。
このため、ドローンショーを開催するときは立入禁止区画に第三者が入らないよう補助員を配置し、安全を確保してからイベントを実施することが大事です。
ドローンショーを頼むならどの会社がおすすめ?
出典:株式会社ドローンショー
ドローンショーを頼むなら、金沢城公園で5Gドローンショーを開催した「株式会社ドローンショー」がおすすめです。
株式会社ドローンショーは2020年4月に設立された新しい会社ですが、近年では新潟の地酒と夜空のショーイベントを開催しました。
また、低コストで高いクオリティを実現しているため、他社よりも安くて満足できるサービスを提供しています。
出典:株式会社レッドクリフ
一方で、国内最大500機のドローンショー運営会社である「株式会社レッドクリフ」は、日本国内における本格的な運営会社になりますが、ドローンは海外の業者が先行していることが現状です。
また、株式会社レッドクリフは日本最大のドローンショー運営企業で、ドローンショーを日常のエンターテイメントとして定着させることをコンセプトにしています。
株式会社レッドクリフが行うイベントは、目的に合わせて選べるメリットがあり、屋外イベント、オープニング・記念イベント、スポーツイベント、花火大会が人気です。
100機を使った2Dアニメーションのドローンショーは、800万円からの料金になりますが3Dと比べると物足りなく感じます。
次に、ドローンを300機に増やせば3Dアニメーションになり、2000万円と高額になりますが、遠くからでもロゴやアニメーションが立体的に見えるため観客にアピールしやすいという大きなメリットがあります。
このように、新規にドローンショーを開催したいと考えるなら会社の選び方が重要で、かかる費用だけでなく実績を確かめて決める必要があります。
ドローンショーの開催を計画している人は、各ドローンショー運営会社の見積もりをもらい、費用と担当者で契約する会社を決めましょう。
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