国土交通省HPに掲載されているドローンスクールは全国に1000校以上あり、2022年12月5日にはドローン免許制度(国家資格化)がスタートしました。
そんな注目を集めるドローン業界で、最も知名度の高いドローンメーカーが中国の「DJI」です。
本記事では、DJI製のおすすめドローンやドローン選びのポイントを解説していきます。
【本記事でわかること】
・おすすめのDJI製ドローン5機種
・目的別DJI製のおすすめドローン
・ドローン選びのポイント
DJIのおすすめドローン5選!迷ったらこの中からドローンを買おう!
DJI製ドローンの特徴は、低価格・高性能でコストパフォーマンスが高いことです。
特に映像伝送距離が桁違いに優秀で、電波を遮る障害物がなければDJI MAVIC3のように操作可能距離が30kmと非常に長い機体が多くあります。
その他メリットとして、DJI製ドローンは流通数が多いためバッテリーやレンズ周りなどのパーツが入手しやすく、ネット上に情報が多い点が挙げられます。
また、機体を新品で購入すると保険が付属するため、すぐにドローンを飛ばせる点もおすすめです。
それではここから、おすすめのDJI製ドローン5選を紹介します。
DJI MINI 2
出典:DJI
参考価格 | 約60,000円 |
機体重量 | 199g |
映像画質 | 4K |
画素数 | 1200万画素 |
最大飛行時間 | 18分 |
ホバリング機能 | あり |
最大操作距離 | 6km |
DJI MINI 2は、小さな機体かつ手の届きやすい値段ゆえの手軽さと、ハイスペックな飛行性能とカメラクオリティを持つというコストパフォーマンスの良さが売りの機体です。
重量200g未満のDJI MINI 2ですが、販売当時は航空法の対象外のため、お手軽にドローンを飛ばしたい方に人気のドローンでした。
2022年6月より、重量100g以上のドローンが航空法の対象となりましたが、それでもおすすめドローンの選択肢に入るのがDJI MINI 2です。
ちなみにDJI MINI 2の海外仕様は249gで、バッテリーのサイズが異なるため、日本国内の事情に合わせて199gでの販売に踏み切った背景が浮かびます。
DJI MINI3Pro
出典:DJI
参考価格 | 約100,000円 |
機体重量 | 249g |
映像画質 | 4K |
画素数 | 4800万画素 |
最大飛行時間 | 47分 |
ホバリング機能 | あり |
最大操作距離 | 12km |
DJI MINI3Proは、先ほど紹介したDJI MINI 2の後継機モデルとして販売された機体で、価格.comのDJI商品の人気売れ筋ランキングで2位(2022年7月現時点)を記録しているほど人気があります。
スペックを見比べてもその違いは一目瞭然で、ハイスペックな小型ドローンを求めている方におすすめなのがDJI MINI3Proです。
DJI MINI3Proは、カメラが90度回転するため、映像を切り抜くことなく最高画質で縦動画を撮影できます。
InstagramやTiktokなどのSNSにドローンでの空撮動画をアップロードしたい方は、DJI MINI3Proが非常におすすめです。
DJI Air2S
出典:DJI
参考価格 | 約200,000円 |
機体重量 | 595g |
映像画質 | 5.4K |
画素数 | 2000万画素 |
最大飛行時間 | 31分 |
ホバリング機能 | あり |
最大操作距離 | 8km |
DJI Air2Sは、コストパフォーマンス良く、スペックの高い空撮用ドローンを購入したい方におすすめのドローンです。
耐風性能の高い中型機や、夜景撮影などセンサーサイズが必要であればAir2Sを、小型機でSNSシェア用の動画をメインに考えているのであれば、前述のMINI3Proがおすすめです。
DJI Air2Sは1インチサイズのカメラセンサーを備えているため繊細な動画撮影が可能で、安全性能もMAVIC2シリーズと比較して強化されているので、高スペックで扱いやすいドローンだと言えます。
DJI MAVIC3
出典:DJI
参考価格 | 約280,000円 |
機体重量 | 895g |
映像画質 | 5.1K |
画素数 | 2000万画素 |
最大飛行時間 | 46分 |
ホバリング機能 | あり |
最大操作距離 | 30km |
DJI MAVIC3は、映像撮影に特化したハイスペックなドローンで、安全性能も大幅に強化され、全方向に障害物検知機能がついているため、攻めた飛行を安全に行えます。
また、Air2Sなど他の機体はカメラのF値(絞り)が固定のものが多いですが、MAVIC3はカメラのF値(絞り)の調整が可能なため、より繊細な映像表現が可能です。
さらに、メインカメラとは別に望遠ズームカメラの備えているため、MAVIC3一台で様々なシーンの撮影に対応できます。
DJI MAVIC3は、市販されているドローンの中で最も映像制作に向いているスペックを持つドローンなので、高性能カメラを搭載したドローンを求めている方や映像制作に携わる方におすすめです。
DJI Mavic2 Enterprise Advanced
出典:DJI
参考価格 | 約900,000円 |
機体重量 | 909g |
映像画質 | 4K |
画素数 | 4800万画素 |
最大飛行時間 | 31分 |
ホバリング機能 | あり |
最大操作距離 | 6km |
DJI Mavic2 Enterprise Advancedは、家屋やマンションの点検や、測量にぴったりなドローンです。
DJI Mavic2 Enterprise Advancedは、赤外線カメラとズームカメラ両方を装備しているという特徴があります。
赤外線カメラは16倍ズームが可能で、ズームカメラは最大32倍のスペックを持っているため、建物から距離を保ちながら安全に点検ができます。
また、RTKモジュールの搭載も可能で、RTKを活用し数センチレベルの精度で測位ができるため、高精度な測量もできます。
RTKとは・・・リアルタイムキネマティックの略で、GPS測位よりも高精度な測位ができる機能のことです。GPS測位は通常2m前後程度の誤差が生まれます。
産業用ドローンを購入する必要がなく、中型サイズの機体で業務を遂行できるドローンが、Mavic2 Enterprise Advancedです。
DJIのドローンで空撮におすすめなのはDJI MAVIC3!
出典:DJI
DJI MAVIC3が空撮におすすめな理由は、カメラスペックの高さと飛行可能時間の長さです。
DJI MAVIC3のカメラスペックは非常に高く、プロ向けの本格的な基準を超える5.1K撮影、4K120fpsでの撮影ができます。
また、旧機種のDJI MAVIC2Proにも採用されていたスウェーデンの老舗カメラメーカーHasselBlad製のカメラを装備しており、繊細な色や明るさの表現が可能です。
さらにDJI MAVIC3は、カメラのセンサーサイズが1インチを超え、中型ドローンとしてはかなりセンサーサイズの大きい機体のため、夜景撮影も得意なドローンと言えます。
そして、メインカメラの他に望遠カメラも装備しているため、MAVIC3一機で様々な撮影に対応可能です。
その他、空撮する際に重視したいポイントとして、飛行時間の長さが挙げられます。
もちろん撮影機会を逃さないためにバッテリー持ちは重要ですが、安全性を高める面でも余裕のあるフライト時間は大切です。
DJI MAVIC3は最長46分のフライトが可能で、コンシューマ機としては最長レベルの飛行時間をもつドローンとなっています。
プロ以上の本格的な空撮をしたい方には、DJI MAVIC3は最高の選択肢と言えます。
DJIのドローンで点検におすすめなのはDJI Mavic2 Enterprise Advanced!
出典:DJI
DJI Mavic2 Enterprise Advancedがドローン点検におすすめな理由は、赤外線カメラ(サーマルカメラ)とズームカメラ両方を備えている点です。
これまで、中型ドローンではスペック的に本格的な点検はできませんでしたが、DJI Mavic2 Enterprise Advancedの登場により家屋やマンションの点検が今までよりも安全にお手軽に行えるようになりました。
その理由が、32倍ズームカメラと16倍ズームが可能な赤外線カメラで、建物から離れたまま安全に点検ができるようになったからです。
ドローン点検において注意すべきことは、どれだけ安全かつ正確に点検できるかであり、建物に近づけばもちろん正確な画像を撮影できますが、安全性は確保できません。
そして、従来のズームカメラを装備した大型の産業用ドローンは、離着陸地点などの関係で市街地の混み入った環境では扱いづらくなります。
その点、中型ドローンでズーム倍率の高いカメラを装備しているMavic2 Enterprise Advancedは家屋やマンションのドローン点検にぴったりなサイズと性能をもつドローンだと言えます。
DJIのドローンで初心者におすすめなのはDJI MINI 2!
出典:DJI
初心者におすすめのDJI製ドローンは、MAVIC MINI2で小型機ゆえの扱いやすさと、スペックの割にコストパフォーマンスが高い点が魅力です。
MAVIC MINI2の重量は199gで持ち運びがとても便利なため、旅行先に持って行く場合も負担にならないので持ち運びしやすく、場所を選ばずにドローンを飛ばせます。
また、MAVIC MINI2は小さいながらも4K撮影できるほどカメラがハイスペックで、このクラスのスペックのドローンとしてはかなりお値打ちな価格です。
DJI MINI 2は、初心者の方はもちろん、ドローンを触ったことがある方にもおすすめできるドローンになります。
ドローンを選ぶ際のポイントも合わせて解説!
ドローン選びでは、ドローンの使用目的に合わせて購入するのがおすすめです。
例えば、趣味の空撮であれば、持ち運びの手軽さや映像クオリティ、操縦のしやすさで選ぶのがポイントとなります。
業務用の空撮であれば、映像クオリティを第一に、バッテリー持続時間や安全性能、耐風性能なども考慮する必要があります。
点検などの産業用途であれば、使用するカメラの種類(ズームや赤外線)や積載可能重量(ペイロード)を重視してドローン選びをすることで自分に合った機体と出会える可能性が高まります。
そこでここからは、ドローンを選ぶ際のポイントを詳しく紹介します。
カメラのスペック
趣味の空撮・業務用の空撮であっても、4K撮影が可能なドローンを選ぶことをおすすめします。
フルHD撮影が可能なドローンでも十分綺麗な映像は撮影できますが、撮影した映像を編集で切り抜いたりズームする場合、動画のデータ量が多い方が有利となります。
近年で発売してるDJI製品であれば、ほとんどの機体で4K撮影が可能なため、センサーサイズ・コマ数(fps)や画素数で選ぶのがおすすめです。
ドローンを使った写真を重視する方は画素数が重要になり、動画を重視する方はコマ数が重要になります。
その他、ドローン点検など産業用途でドローンを選ぶ場合、サーマルカメラや高倍率ズームカメラが必要かどうかも考慮しましょう。
飛行可能時間
ドローンを安全に飛ばす・撮影機会の損失を減らすためにも、バッテリー持ちは非常に重要な要素です。
最大飛行時間が30分であっても、墜落のリスクを減らすために通常は2割ほど電池残量を残して飛行させるため、実質的に飛行できる時間はメーカー公表スペックの7〜8割と考えておきましょう。
また、寒い環境で飛行させる場合はリポバッテリーの性質上飛行時間が短くなるため、バッテリーを温めてから飛行させるなどの対策が必要です。
DJI製ドローンの場合、多くの機体が20分以上の飛行が可能であり、バッテリー性能は比較的優秀だと言えます。
また、スペアのバッテリーが入手可能かどうかも重要な要素で、今から型落ちの機体を購入するとバッテリーの在庫がないケースがあるので注意が必要です。
持ち運びのしやすさ
ドローンの購入を検討している方のほとんどが屋外での飛行を想定していると思います。
そのため、持ち運びのしやすさは出先でドローンを飛ばす際に重要なポイントとなります。
ドローンを購入する際には、専用の持ち運びが楽にできるケースが付属しているか、ドローンは折りたたみ可能で小型になるかなど、購入前にチェックしておくと安心です。
ちなみに、本記事で紹介したドローンは全て折りたたみ可能なため、持ち運びがとても便利でおすすめです。
機体の大きさ・重量
航空法の規制ラインである100gとは別に、ドローンの大きさ・重量は、耐風性能や狭い環境での扱いやすさに影響します。
ドローン点検の場合は市街地で飛ばすことが多くなりますが、あまりに大型な機体だと取り回しに困る上に離着陸地点も確保しづらいため、バッテリーが切れ墜落するなどのリスクが伴います。
大きなドローンほどパワーがあり、強い風に流されず安全に飛行させられるため、海辺など風の強い環境でドローンを飛ばす方は中型機以上の機体を選ぶことをおすすめします。
安全性能
ドローンを選ぶ際の安全性能は、離陸地点への自動帰還機能がついていることや障害物検知センサーが対応する方位、数などが当てはまります。
空撮を目的としてドローン選びする場合、慣れてくると狭い場所を飛行させたり、橋桁をくぐり抜けたりしたくなるものです。
そんな場合でも比較的安全に飛行するために必要な、障害物検知センサーの精度や対応する方位を確かめてドローンを選びましょう。