おすすめの農薬散布ドローン4選!メリットや料金相場も徹底解説

農薬散布するなら産業ヘリとドローン、どっちがいい!?

農業において、農薬散布は必要不可欠な作業ですが、農薬の散布には莫大な時間と大変な労力がかかります。

一昔前までは、タンクを担いで人力で農薬を撒いていましたが、ここ最近では産業ヘリを用いることで労力は格段に減りました。

しかし、農薬散布用ヘリは、費用がかかることや騒音が問題になることがあり、場合によっては適切な時期に散布できないということがありました。

しかし、ドローンの躍進によって勢力図は大きく変わることになります。費用も少なく、コンパクトで小回りがきくのでムラもない。音も比較的気にならない。ドローンは、農業業界にとって救世主となり得る存在です。

この記事では、おすすめの農薬散布ドローンや料金相場を紹介します。

また、ドローン農薬散布を利用するメリットなども紹介しているので、関係者の方はぜひ参考にしてください。

【本記事でわかること】
・ドローン農薬散布が注目されている背景について
・おすすめの農薬散布用ドローン4選
・ドローンで農薬散布をするメリット

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ドローンを使った農薬散布が注目されている背景とは?

まず、ドローンを利用した農薬散布が注目されている理由について説明します。

現在、日本の農業は、高齢化が進む農業従事者や、都市部への若者の流出によって、『担い手不足・労働力不足』という深刻な課題に直面しています。

高齢化した農家にとって、広大な農地の管理や耕作は困難を伴うことが多く、新たな世代も農業に従事する時間的・肉体的な負担の大きさから、農業への参入を敬遠する傾向にあります。

このような状況を背景に、従来の重労働である農薬散布の作業を軽減し、短時間で効率よく実施できるドローンによる農薬散布が注目を集めています。

さらに、農林水産省を中心に結成された『農業用ドローンの普及拡大に向けた官民協議会』の発足は、国が農業分野でのドローン普及に力を入れていることを示しています。

おすすめ農薬散布用ドローン4選

ここでは、おすすめの農薬散布用ドローンをご紹介します。

【おすすめ農薬散布用ドローン】
・DJI AGRAS「MG-1」
・エンルート AC1500
・スカイマティクス X-F1
・ナイルワークス 自動飛行型農薬散布マルチコプター

それではここから、1つずつ紹介・解説していきます。

AGRAS「MG-1」(DJI社)

Agras MG-1の画像

出典:DJI

【AGRAS「MG-1」の特徴】
・最大10リットルの農薬を搭載可能
・高性能な A3フライトコントローラー搭載で高い信頼性を実現
・レーダー認識機能で、作物から一定の距離を保ちながら散布が可能
・高精度な噴霧システム
・効率的な飛行ルートを自動生成する『自律散布システム』
・最大5時間稼働する送信機

AGRAS「MG-1」は、ドローンメーカー最大手であるDJI社から発売されている農薬散布用ドローンです。

メーカー名DJI
値段180万円前後
タンク容量10L
離陸重量23.5kg
最大飛行可能時間10~15分程度
サイズ・1471mm x 1471mm x 482mm (アームを広げた状態、プロペラなし)
・780mm x 780mm x 482mm (アームを折畳んだ状態)
対角長1520mm
最大散布面積1ha
散布速度時速20km
自動飛行対応

DJI Agras MG-1は、農薬、肥料、除草剤などの液体を高精度で適切な割合で散布するために開発されたオクトコプターです。

この機体は、農業における効率性と管理能力をさらに向上させられる充実した機能を搭載したモデルになります。

MG-1は折りたたみ式で、最大10kgの液体を搭載可能であり、保護等級IP43に準拠しています。

最新のDJI A3フライトコントローラーや、飛行中の信頼性を高めるレーダー認識システムなど、最先端の技術を搭載しています。

また、噴霧システムと流量センサーにより、高精度な散布が可能です。

さらに、自律散布システムやDJIの農薬散布管理プラットフォームを活用することで、作業計画やリアルタイムの飛行管理、機体ステータスの詳細な監視が行えます。

AC1500(enRoute社)

AC1500の画像

【AC1500の特徴】
・最大9リットルの液剤を搭載可能
・GPSを利用した安定性の高い飛行性能
・大型モデルでありながら初心者でも簡単に操作できる
・折り畳み可能な機構で持ち運びが楽

「AC1500」 は、enRoute社から発売されている農薬散布用ドローンです。

メーカー名enRoute
値段220~250万円
タンク容量9L
離陸重量24.9kg
最大飛行可能時間15~20分程度
サイズローター径 665mm、軸間 1440mm、高さ 703mm
対角長1440mm
最大散布面積1ha(10分間)
散布速度時速15km
自動飛行なし

本ドローンはAC-940Dをベースに、大型化された農薬散布用ドローンであり、最大9リットルの液剤を搭載できます。

これにより、広大な農地での作業効率が大幅に向上しました。

AC-940Dと同様に、GPSを利用した安定した飛行性能を備えており、大型モデルでありながら初心者でも簡単に操作できます。

さらに、散布中に液剤が不足した際には、機体に搭載されたLEDライトが点滅して操縦者に警告する設計となっています。

大型化に伴い、アーム部分には折りたたみ可能な新しい機構を導入しており、付属のジュラルミンケースに安全かつコンパクトに収納できるため、持ち運びが楽な特徴があります。

X-F1(スカイマティクス社)

「X-F1」は、スカイマティクス社から発売されている農薬散布用ドローンです。価格は320万円と高めですが、このドローンの最大の特徴は1haの農薬散布が約8分間で終了するということです。多くのドローンでは10分~15分程度が散布時間の相場であることを考えると、これは素晴らしい。作業効率を極限まで高めたい人におすすめです。防水仕様にもなており、散布が終わったら水洗いにより農薬を洗い流すことができるなどメンテナンスが容易な点も〇。

メーカー名スカイマティクス
値段320万円
タンク容量10L
離陸重量24.0kg
最大飛行可能時間ペイロード無 最大25分
サイズ全高:660mm:全幅:1957mm:全長:1957mm
対角長ローター軸間 1534mm
最大散布面積1.25ha
散布速度時速20km
自動飛行対応

自動飛行型農薬散布マルチコプター(ナイルワークス社)

「自動飛行型農薬散布マルチコプター」は、ナイルワークス社から発売されている農薬散布用ドローンです。価格は約350万円と値は張るが、年間約100万円でリースも可能です。高性能なカメラを搭載しており、圃場の状況をしっかりと確認することができます。タンク容量は10L、散布速度は最大時速20kmで、散布面積は1haにも及びます。完全自動飛行なので複雑なオペレーションは必要ありません。

メーカー名ナイルワークス
値段約350万円。リースは年間約100万円。
タンク容量10L
離陸重量25.0kg
最大飛行可能時間20分程度
サイズ幅1900mm 奥行1400mm 高さ700mm
対角長(データ無し)
最大散布面積1ha
散布速度最大時速20km
自動飛行対応

ドローンで農薬散布をする5つのメリット

ここでは、ドローンで農薬散布を行うメリットを紹介します。

【ドローン農薬散布のメリット】
1.農薬散布にかかる大幅な作業負担の軽減
2.農薬散布時間の短縮と効率化ができる
3.安全に農薬散布が行える
4.農作物の品質向上による収益増加
5.【機体購入やレンタル限定】生産管理や害虫管理が行える

それではここから、1つずつメリットを紹介・解説します。

1.農薬散布にかかる大幅な作業負担の軽減

ドローンを活用することで、農薬散布に伴う作業者の負担を大幅に軽減できるメリットがあります。

従来の農薬散布は、農薬で重くなった噴霧器を背負い、広大な農地を歩き回る必要があり、作物を傷つけないよう注意を払う必要がありました。

一方、ドローンによる農薬散布では、作業者は特定の場所から操作するだけで、農地に立ち入ることなく作業を完了できるため体への負担を軽減しながら効率的な農薬散布が可能になりました。

2.農薬散布時間の短縮と効率化ができる

ドローンによる農薬散布を実施することで、農薬散布時間の短縮と効率化が両立するメリットがあります。

従来の農薬散布と比較して、ドローンは時速15km、幅4mの広範囲に散布できるため、作業効率が格段に向上しています。

例えば、手作業や動力噴霧器では1ヘクタールの散布に1.5時間以上かかるところ、ドローンなら30分ほどで完了できます。

さらに、傾斜地や狭い圃場でも容易に作業でき、10アールほどの広さならわずか1分ほどで散布を終えることが可能となっています。

農薬散布用ドローンは、圃場間の移動もスムーズなため、作業時間を大幅に短縮し、生産性向上に大きく貢献します。

3.安全に農薬散布が行える

ドローンによる農薬散布は、作業者の安全性を向上させるメリットがあります。

従来の散布方法では、農薬に近づく必要があり、防護服着用でも農薬に触れたり吸い込んだりするなどのリスクがありました。

一方でドローンは遠隔操作で一定の距離を保てるため、農薬に触れることがないことから、作業者の安全を確保できます。

4.農作物の品質向上による収益増加

ドローンによる精密な農薬散布は、作物の品質向上に繋がり、販売価格の上昇や収益増加が期待できます。

実際にドローンを導入した農家からは、圃場で収穫された米の粘りや食感など、品質向上が報告されている事例もあります。

さらに、病害虫の発生を抑止することで収穫量増加も期待できるため、機体購入費など初期投資の早期回収も行えます。

5.【機体購入やレンタル限定】生産管理や害虫管理が行える

農薬散布にドローンを導入することで、生産管理や害獣管理に役立つ機能を活用できるメリットがあります。

ただし、「生産管理」と「害獣管理」それぞれの用途に適した機能を持つドローンを選ぶことが重要です。

生産管理においては、ドローンの空中撮影機能を活用することで、生育状況のムラ、葉の色、草丈、倒伏などを把握できます。

ドローンの空中撮影機能を活用することで、リアルタイム映像での確認に加え、画像や動画の撮影も可能です。

この一連の作業はセンシングと呼ばれ、病気や害虫の早期発見、被害拡大の防止に役立ちます。

害獣管理では、ドローンを使って農地に害獣が近づいていないか監視できます。

赤外線サーモグラフィーカメラを搭載すれば、夜間の監視も可能になるため、農作物の品質が落ちる心配がありません。

さらに、機種によっては超音波やサーチライトで害獣を威嚇する機能も備えているため、農地の規模によって搭載する機能を選択するようにしましょう。

まとめ

本記事では、ドローンによる農薬散布が注目される背景、おすすめの農薬散布ドローンや料金相場を解説しました。

また、ドローン農薬散布を利用するメリットも紹介しています。

農薬散布用ドローンはどれも一長一短があり、ユニークポイントはそれぞれ異なります。

自分が保有している圃場の状況によって、適切なドローンを比較検討して購入することをおすすめします。

農薬散布用ドローンを選ぶ際は、「安いから」「散布面積が広いから」「散布時間が短いから」と1点だけで決めるのではなく、さまざまな条件を組み合わせてしっかりと考えてから購入するようにしましょう。

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