ドローンプログラミングは、ドローンの自動飛行や特定のタスクを実行させるための技術で、近年、物流や農業、点検、撮影など幅広い分野で活用が進んでいます。
人間がコントローラーで操作するのとは異なり、プログラムを設定することで飛行ルートや動作を制御できるため、高精度な処理が可能です。
ドローンプログラミングを活用した学習は、視覚的なフィードバックが得られるため、小学生などの子供でも取り組みやすく、教育機関でも導入され始めています。
本記事では、ドローンプログラミングの概要や人気の理由、おすすめの言語、プログラミング対応ドローンについて紹介します。
この記事を読むと分かること
・ドローンプログラミングの概要
・ドローンプログラミングが人気の理由
・ドローンプログラミングに適した言語の種類
・プログラミングに対応したドローン3選
・ドローンプログラミングの学習方法について
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ドローンプログラミングとは?
ドローンプログラミングは、ドローンが自律的に飛行するための設定を組み込む技術です。
ドローンを手動で操作する場合は、送信機(コントローラー)を使用して、人が直接ドローンの進行方向を操作しますが、プログラムされたドローンは、あらかじめ組み込まれた設定をもとに自動で飛行します。
この技術によって、より複雑な飛行が可能になり、ドローンショーのように複数のドローンを規則正しく動かすこともできます。
さらに、ドローンプログラミングを活用することで、空撮や農業、点検、物流などの分野で安全性の向上や業務の効率化が期待されており、活用の場が広がると予測されています。
ドローンプログラミングが人気の理由
ここでは、ドローンプログラミングが人気の理由を3つ紹介します。
ドローンプログラミングが人気の理由
1.初心者でも楽しくプログラミングを学べるから
2.ドローンプログラミング学習を通じてキャリア形成が可能
3.市場価値の高い人間になれる
それではここから、1つずつ詳しく解説していきます。
1.初心者でも楽しくプログラミングを学べるから
ドローンプログラミングが人気を集める理由の一つは、初心者でも楽しくプログラミングを学べることが挙げられます。
ドローンプログラミングでは、たとえば「30秒間前進する」といった指示を与えると、プログラムした通りにドローンが30秒間前進して飛行します。
そのため、従来のテキストベースのプログラミングでは実感しにくい成果も、視覚的に確認できるため、プログラミング初心者でも楽しさを感じやすいとされています。
このように誰でも楽しく学べることから、子どもはもちろん、初めてプログラミングに挑戦する大人にとっても取り組みやすいため人気が向上しています。
2.ドローンプログラミング学習を通じてキャリア形成が可能
ドローンプログラミングの学習は、将来のキャリア形成に有利に働くことから人気を集めています。
ドローンプログラミングを習得すれば、ドローンエンジニアとしてのキャリアアップが可能です。
ドローン技術は日々進化しており、ドローンプログラミングのスキルは今後さらに需要が高まると予想されています。
また、ドローンプログラミングには、プログラミング言語の基礎知識や高度なスキルが欠かせません。
ドローンプログラミングを学ぶことで、他の分野でも応用可能な汎用性の高い技術が身につくため、キャリアアップにも有利になります。
3.市場価値の高い人間になれる
ドローンプログラミングを学ぶことで、市場価値の高い人材になれるメリットがあります。
現在、ドローンプログラミングを習得する人はまだ少なく、ドローンエンジニアは希少な人材とされています。
この専門スキルを身につければ、今後需要が高まるドローン業界で活躍でき、就職にも有利です。
また、ドローンプログラミングを通じて得られる創造的思考や論理的思考、問題解決能力は、さまざまな業界で必要とされるスキルであり、幅広い分野で活躍できます。
ドローンプログラミングに適した言語の種類
ここでは、ドローンプログラミングに適した言語の種類を6つ紹介します。
ドローンプログラミング言語の種類
・Python(パイソン)
・C言語
・C++
・Java
・Scratch
・Swift
それではここから、1つずつ詳しく解説していきます。
Python(パイソン)
Python(パイソン)は、シンプルで構文が分かりやすく、初心者にも学びやすいプログラミング言語です。
少ない行数で多くの処理を記述できるのが特徴で、複雑な処理も短いコードで表現できるため、初心者でも取り組みやすいと言われています。
Pythonはライブラリやフレームワークが充実しており、AI分野の開発に適した主要なプログラミング言語です。
そのため、AIによる行動制御を行うドローンプログラミングには欠かせない言語と言えます。
C言語
C言語は、歴史が長く、汎用性の高いプログラミング言語です。
軽量で処理速度の速いプログラムを作成できるため、世界中で広く使用されています。
リソースが限られたハードウェアへの組み込みや開発に適しており、OSや基幹系システム、電子機器の制御プログラムなど、多岐にわたる分野で採用されています。
高性能な言語であるため、習得の難易度は高めですが、習得すれば幅広い分野で活用できます。
C++
C++(シープラスプラス)は、C言語を拡張して作られたプログラミング言語です。
C言語にさまざまな改良を加えた上位互換の言語であり、C言語と併用できます。
高度な処理に対応できるため、ドローンプログラミングでも広く利用されています。
C++は、効率的なプログラム開発が可能なメリットがありますが、プログラムの記述順序と実行順序が異なるため、初心者には理解が難しく、習得難易度の高い言語となっています。
Java
Java(ジャバ)は、C言語を基に開発されたプログラミング言語です。
C++やPythonと並び、世界三大プログラミング言語とも呼ばれていて、Googleの開発に使用される言語としても知られています。
環境に依存せず実行できる点や、汎用性の高さがメリットで、大規模なシステム開発に適しています。
世界的にJavaの需要は高く、習得難易度は高いものの、エンジニアとしてのキャリアを築くためには必要不可欠な言語になります。
Scratch
Scratch(スクラッチ)は、アメリカの大学が小中学生向けの教育用ツールとして開発したプログラミング言語です。
指示が書かれたブロックを組み合わせることでプログラムが作成できる「ビジュアルプログラミング言語」で、小さな子供でも直感的にプログラミングを学べるのが特徴です。
ゲームやアニメーションの制作を通して、プログラミングの基礎を学べるため、まずプログラミングに挑戦してみたいという方にはおすすめです。
Swift
Swift(スウィフト)は、2014年にAppleが開発したオープンソースのプログラミング言語です。
比較的新しい言語で、主にApple製品向けのアプリ開発に使われています。
安定性が高く不具合が発生しにくい、実行スピードが速いというメリットがあります。
ソースコードが読み書きしやすく、初心者でも直感的で分かりやすいため、今後ドローンプログラミングの分野でも活用が期待されています。
プログラミング対応のおすすめドローン3選
ここでは、プログラミングに対応しているおすすめのドローンを3つ紹介します。
プログラミング対応のおすすめドローン
1.CoDrone EDU
2.Tello Edu
3.Airblock
それではここから、1つずつ詳しく解説していきます。
1.CoDrone EDU
『CoDrone EDU』は、アメリカのドローンメーカーが製造した教育現場に最適なプログラミングドローンです。
機体名 | CoDrone EDU |
メーカー | Robolink |
サイズ | 124×138×35mm |
重量 | 57g |
参考価格 | 49,800円 |
発売日 | 2022年 |
最大飛行時間 | 8分 |
最大飛行距離 | 50m |
最大速度 | 9km/h |
対応言語 | ・Blockly ・Python |
機体サイズが124x138x35mm、重量が57gの超小型軽量ボディで、耐久性に優れた柔軟な機体を備えており、室内での飛行に最適です。
言語は、グラフィックベースのBlocklyや、汎用性の高いPythonに対応しており、プログラミングの基礎知識を学べます。
機体にはLEDライトが搭載されており、光を使ったプログラミングの作成が可能です。
コントローラーについている液晶ディスプレイで、リアルタイムセンサーデータを表示でき、コードを使用して独自の制御を行えます。
また、以下の高度な感知センサーを搭載しています。
・速さを検知する『加速度センサー』
・傾きを検出する『ジャイロセンサー』
・高度と気圧を検知する『気圧センサー』
・前方の障害物を検出する『正面距離センサー』
・地面までの距離を測定する『底面距離センサー』
・相対位置を検出する『オプティカルフローセンサー』
・下方の表面の色を検知する『カラーセンサー』
『CoDrone EDU』はコーディングの知識だけではなく、論理的思考を養うのにも役立ち、小学校から大学、専門学校の学習まで幅広く取り入れられています。
2.Tello Edu
『Tello Edu』は、中国のドローンメーカーRyze Techが製造したプログラミング学習向けのトイドローンです。
機体名 | Tello Edu |
メーカー | DJI |
サイズ | 98×92.5×41mm |
重量 | 87g |
参考価格 | 16,800円 |
発売日 | 2018年11月14日 |
最大飛行時間 | 13分 |
最大飛行距離 | 30m |
最大速度 | 8m/s |
対応言語 | ・Scratch ・Python ・Swift |
機体サイズ98×92.5×41mm、87gの小型軽量ボディに500万画素のカメラを搭載しており、写真や動画の撮影が可能です。
ScratchやSwiftなど、初心者向けの言語に対応しているため、プログラミングを基礎から学びたい人にも扱いやすくなっています。
また、Pythonにも対応しているので、本格的なプログラミングをしたい人にもおすすめです。
さらに、「ミッションパッド」というプログラミング学習を向上させるツールを採用し、ガイドポイントとしてだけでなく、トリガー機能としても利用できます。
機体が各ミッションパッドの固有IDを認識するため、ミッションパッドの上で宙返りなどのアクロバット飛行するようなコードを書けます。
『Tello Edu』は、科学・技術・工学・数学などのさまざまな教育機関で、エンジニアリングやコンピュータープログラミングを楽しみながら学べるツールとして導入されています。
3.Airblock
『Airblock』は、中国のドローンメーカーが製造したプログラミング学習機能を搭載したドローンです。
機体名 | Airblock |
メーカー | Makeblock |
サイズ | 230×222×53mm(ドローン) 335×192×127mm(ホバークラフト) |
重量 | 約150g(ドローン) 約195g(ホバークラフト) |
参考価格 | 22,000 円 |
発売日 | 2017年7月14日 |
最大飛行時間 | 約8分(ドローン) 約16分(ホバークラフト) |
最大飛行距離 | 10m |
最大速度 | 1.5m/s(ドローン) 2.5m/s(ホバークラフト) |
対応言語 | 専用アプリ「Makeblock」(Scratchをベースにしたインターフェースの独自アプリ) |
1つのマスターコントロールと6つのパワーモジュールが付属しており、モジュールはマグネットで簡単に組み立てられます。
さらに、ホバークラフト用のパーツも付属しており、組み合わせることでドローンとしてだけでなく、ホバークラフトとしても楽しめます。
モジュールはマグネットで連結されるため、衝突した場合も衝撃が分散されて破損を防ぎ、モジュールが分解しても簡単に元通りにできます。
そのため、小さな子供が操作しても破損や怪我のリスクが軽減され、安心して使える設計です。
また、専用アプリ「Makeblock」を使ってプログラミングを学べます。
「Makeblock」は、Scratchのインターフェースを基にしたビジュアルプログラミング言語を使用しており、プログラミングの基礎知識や論理的思考能力を身に着けられます。
『Airblock』は、子供からプログラミング初心者の大人までドローンプログラミングが楽しめる、幅広い年代におすすめのドローンです。
ドローンプログラミングの学習方法
ここでは、ドローンプログラミングの学習方法を2つ紹介します。
ドローンプログラミングの学習方法
1.プログラミングスクールを受講する
2.独学で習得する
それではここから、1つずつ詳しく解説します。
1.プログラミングスクールを受講する
ドローンプログラミングを学ぶ方法のひとつに、プログラミングスクールの受講があります。
初めてプログラミングを学ぶ場合は、基礎からしっかり学べるスクールを受講することで、理解度を高められます。
スクールによってはマンツーマン指導など、サポートが手厚い施設もあり、高いレベルの知識・技術を短時間で習得できます。
スクールを選ぶ際は、機体の貸し出し有無やカリキュラムの内容、講師の実績などを確認し、自分に合ったスクールを選びましょう。
2.独学で習得する
ドローンプログラミングは、独学で習得することも可能です。
ドローンスクールを受講するには費用がかかるため、独学でドローンプログラミングを学習することは、コスト面でのメリットがあります。
YouTubeなどの動画やブログ、書籍を活用して学ぶことで、最低限のコストで学習が可能です。
ただし、独学では不明点を解決するのに時間がかかり、正しい知識を得られない可能性が高いため注意が必要です。
さらに、モチベーションの維持が難しく、挫折しやすいというデメリットもあります。
まずはスクールを受講し、正しい知識と技術を習得することをおすすめしています。
まとめ
本記事では、ドローンプログラミングの概要や人気の理由、おすすめの言語、プログラミング対応ドローンについて紹介しました。
ドローンの技術が進歩するにつれて、ドローンプログラミングの重要性は一層高まり、プログラミングスキルを持つドローンエンジニアの需要は今後さらに高まると考えられています。
特に産業用ドローンの市場は急速に成長しており、それに伴いドローンプログラミングは多くの分野で活用されると予測されています。
また、教育現場でもプログラミングを楽しみながら学べるツールとしてドローンが使用され、未来の人材育成においても重要な役割を果たしています。
さまざまな分野で導入されているドローンプログラミングは、AIや機械学習との連携が進むことで、さらに高度な自動運用が可能になると期待されています。