ドローンはここ数年で急速に発達し、子供用玩具や産業用途としても人気が出るなど、趣味から仕事まで、子供から大人まで幅広い世代により身近なものになっています。
ドローンと聞くと、ラジコンのようなものを連想する方も少なからずいるのではないでしょうか。
どちらも送信機を使って遠隔で操縦するという点で似ていますが、明確な違いがあります。
この記事では、ドローンとラジコンのそれぞれの定義や、法律面や機能面での違いを比較して解説していきます。
また、ドローンとラジコンで共通しているルールについても詳しく紹介します。
この記事を読むと分かること
・ドローンの定義
・ラジコンの定義
・ドローンとラジコンの違い
・ドローンとラジコンの共通ルール
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ドローンの定義とは?
ドローンは、「無人航空機」にくくられ、航空法第2条第22項で「人が乗れない飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって、遠隔操作または自動操縦により飛行させることが可能なもの」とされました。
この法律において「無人航空機」とは、航空の用に供することができる飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船その他政令で定める機器であつて構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦(プログラムにより自動的に操縦を行うことをいう。)により飛行させることができるもの(その重量その他の事由を勘案してその飛行により航空機の航行の安全並びに地上及び水上の人及び物件の安全が損なわれるおそれがないものとして国土交通省令で定めるものを除く。)をいう。
引用元:国土交通省
さらに法改正によって「重量100g未満のものは無人航空機から除外される。」とされたため、現在ドローンは『人が乗ることのできない機体のうち、遠隔操作または自動操縦により飛行させることが可能な重量100g以上のもの』と定義されています。
つまり、遠隔操作できるラジコンも、重量が100gを超えるとドローンに含まれることになります。
ラジコンの定義とは?
ラジコンの正式名称はラジオコントロール(Radio Control)で、無線により遠隔操作するシステムや方式またはその玩具のことを指します。
1955年に玩具メーカーの増田屋コーポレーションが無線操縦できる玩具を「ラジコン」と呼んで販売をしたのがはじまりで、商標登録しています。
そのため、無線操縦可能な玩具を「ラジコン」と名前をつけて販売ができないため、「Radio Control」の頭文字を使って「RC」と表記して販売しているメーカーもあります。
子供用玩具として安価で比較的操縦が簡単なものから、組み立てやメンテナンスも楽しめて、技術や知識も必要となる高価なものまで幅広い種類があるのも特徴です。
また、ラジコンは趣味用だけでなく、工業・軍事など様々な分野でも活用されています。
ラジコンの送信機は「プロポ」と呼ばれ、2本のスティックを使って操作する『スティック式』と『ピストル式』トリガーとホイールを使って操作するホイール式の2種類があります。
ドローンとラジコンの5つの違い
航空法からみると、ドローンとラジコンは重量による違いだけで同じ無人航空機ですが、ここからは、さらに細かくドローンとラジコンの違いについて解説していきます。
結論から申し上げますと、ドローンとラジコンの大きな違いは、プロペラの枚数と自律機能の有無です。
ドローンとラジコンの違い
1.プロペラの回転に違いがある
2.動力に違いがある
3.操作性に違いがある
4.用途に違いがある
5.使用機器に違いがある
それではここから、ドローンとラジコンの違いを1つずつ詳しく解説していきます。
1.プロペラの回転に違いがある
ドローンとラジコンは、プロペラの回転方向に違いがあります。
一般的に、ドローンのプロペラは4枚ですが、ラジコンのプロペラは大小2枚となっています。
こうしたプロペラの枚数だけでなく、回転の仕方でドローンとラジコンを区別することが可能です。
ドローンは、この4枚が各プロペラの回転数を変えて安定したホバリングや飛行移動ができるようになっています。
4枚のうちの1枚でも破損すると、飛行はもちろん離陸もできません。
一方でラジコンは、中央部分の大きなプロペラとテール部分の小さなプロペラを逆方向に回転させて、バランスを維持します。
ラジコンは、回転数ではなく回転方向を変えているので、方向転換するためにはプロペラを傾ける必要があります。
このように、同じようにプロペラがついていても、枚数や回転の仕方でドローンとラジコンの区別が可能となっています。
2.動力に違いがある
ドローンとラジコンは、飛行させる動力にも違いがあります。
ドローンで最も多く採用されている動力は、『ポリマーバッテリー』や『リチウムイオンバッテリー』です。
ポリマーバッテリーやリチウムイオンバッテリーは、容量が大きくハイパワーな特徴があるため、空撮のみならず点検や農薬散布・測量などより幅広い分野で活躍しています。
また、ラジコンの動力はモーター駆動が主流で、玩具として扱われることが多いのも特徴です。
3.操作性に違いがある
ドローンとラジコンは、操作性に違いがあります。
どちらも「プロポ」と呼ばれる送信機を使って遠隔操作で機体を飛行させるという点で、ドローンとラジコンは共通していますが、その操作性に違いがあります。
ドローンは搭載されている高機能のセンサーやプロペラ回転の仕方によって自律性があり、事前にプログラムされたルートで飛行することも可能でラジコンより操作がしやすいとされています。
ラジコンは、飛行中は常に操縦者が傾きなども含めて調整する必要があり、操縦するのに知識や技術が必要です。
そのため、ラジコンよりもドローンの方が初心者でも操縦しやすい特徴があります。
4.用途に違いがある
ドローンとラジコンは、使用用途に違いがあります。
ドローンの用途は多岐にわたり、用途によって選ぶ機種を変える必要があります。
ドローンとラジコンの用途の一例をあげると、下記の通りになります。
ラジコンの用途 | ドローンの用途 |
1.玩具として趣味で飛ばす | 1.操縦すること自体を楽しむ娯楽・趣味として 2.空撮 3.測量 4.設備やインフラの点検 5.農薬散布 6.警備 |
一方でラジコンは、一般的には趣味としてヘリコプタ・自動車・ボート・潜水艦・戦車・ロボットなどの模型をあたかも本当に操縦者が搭乗しているかのように遠隔から操作を楽しむ娯楽として使われることが大半となります。
反対にドローンは、趣味以外にも人の手が届かない場所の測量やインフラ点検などビジネス用途でも使用されています。
5.使用機器に違いがある
ドローンとラジコンは、使用機器にも違いがあります。
ドローンは、ラジコンに比べて多くの機器が搭載されています。
ドローンに使用されている主な機器は、以下の通りです。
機器 | 概要 |
1.GPS機能 | 機体の位置情報を検出し、これにより自律飛行や定位置でのホバリングが可能 |
2.加速度センサー | 機体の速度の変化量を測るセンサー |
3.ジャイロセンサー | 機体の角度の変化量を測るセンサー |
4.気圧センサー | 気圧の変化を測るセンサーで、高度を測定 |
5.電子コンパス | 機体がどの方向を向いているか検出 |
6.フライトコントローラー | 各センサーからの情報を処理し、機体を制御 |
7.超音波センサー | 障害物回避 |
8.赤外線センサー | 温度を可視化して点検や災害救助・生態調査に活躍 |
このように、ドローンは多くの機器を搭載することで、高度な飛行を可能にしています。
ドローンとラジコンの共通ルール
ドローンとラジコンには、共通ルールが存在します。
共通ルール | 概要 |
1.日中に飛行させる | ドローンやラジコンは日中のみ飛行可能です。 日没後の夜間飛行は視認性が低下し、衝突や事故の発生リスクが高まるため原則禁止されています。 また、夜間飛行は国土交通大臣の承認が必要です。 |
2.直接肉眼で確認できる範囲内で飛行させる | 操縦者が直接目視で機体を確認しながら操縦できる範囲内で飛行させることが求められています。 ゴーグルやカメラを用いた飛行(FPV飛行)は特別な許可が必要です。 |
3.人と物との間に30m以上の間隔を作る | 事故リスクの面から、飛行時には、機体と人、建物、車両などとの間に最低30mの安全距離を保つ必要があります。 これは第三者への安全を確保するために設けられているルールです。 衝突するものがない環境での飛行がすすめられています。 |
4.お祭り等多くの人が集まる上空では飛行させない | イベント会場やお祭りなど、大勢の人が集まる場所の上空での飛行は禁止されています。 これにより、予期せぬ事故やトラブルを防げます。 |
5.爆発物等の危険物を輸送しない・無人航空機から物を落下させない | 近年、ドローンは物流の分野でも注目されています。 しかし許可がない場合は、ドローンやラジコンを使用して爆発物やその他の危険物を運搬することは禁止されています。 また、飛行中に物を落とす行為も危険性が高く、規制の対象です。 これらのルールに違反した場合、罰則や行政処分が科される可能性があります。 |
また、以下のような条件下での飛行には追加の許可や申請が必要です。
空港周辺での飛行:航空機との衝突を防ぐため、特別な制限あり
高度150m以上での飛行:高度制限を超える飛行には許可が必要
市街地での飛行:人口密集地での飛行も厳しく規制
これらの共通ルールは、操縦者自身の安全だけでなく、周囲の人々や物への安全を確保するために設けられているルールです。
違反すると他者に危害を及ぼす可能性があるため、ルールを守ることが社会的責任として求められます。
まとめ
本記事では、ドローンとラジコンのそれぞれの定義と違いを徹底解説しました。
また、ドローンとラジコンの共通ルールも詳しく紹介しています。
航空法では、ドローンもラジコンも「無人航空機」とされ、送信機(プロポ)を使用するという操縦方法も共通です。
しかし、「自律性の有無」という操作性をはじめとした明確な違いがあります。
ラジコンと比較して操縦しやすいドローンですが、高い知識と操縦技術が必要で、ドローンスクールに通うことでドローン活用をより充実したものにできます。
また、ドローンは各用途別にそれぞれふさわしい機種があり、その用途や機種によって練習が必要なので、ドローンスクールを受講して、様々な機種に触れたり、プロの講師からアドバイスを受けることをおすすめします。
ドローンとラジコンの違いを理解し、適切な機種・方法でドローンを操縦しましょう。
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