国土交通省HP掲載の認定ドローンスクールは、全国に1000校以上あります。
ドローンスクール選びは非常に重要ですが、ドローンスクールの選び方は少し複雑です。
そこで本記事では、ドローンスクールを選ぶための基準をわかりやすく解説します。
2022年中を目処に国家資格化を控えたドローン操縦免許ですが、2022年6月現在、ドローンスクールに通うには平均で20万円〜30万円かかります。
また、2日〜5日程度の日数が免許取得に必要です。
ドローンスクールの受講は決して安いものではないため、充分に調査し納得した上で通うことをおすすめします。
【本記事でわかること】
・ドローンスクールの選び方
・ドローンスクールの評判の調べ方
・管理団体(JUIDAやDPA)の違いや評判
ドローンスクールの評判はどうやって調査する?
おすすめの評判や受講風景を調べる方法は、下記の通りです。
・スクール公式のSNS
・スクールに関するWEBサイト
・Googleマップのクチコミ
スクール公式のInstagramでは、受講風景がわかるものが多いため、Instagramを使って評判や雰囲気を調べるのもおすすめです。
また、当サイトのようなスクールに関するWEBサイトでは、おすすめポイントなどをわかりやすく解説しています。
またGoogleマップのクチコミでは、実際の卒業生の声が見られるため、実際の受講の様子や卒業後のアフターフォローについて想像しやすいというメリットがあります。
ドローンスクールの受講は安いものではないため、じっくりと評判を調査してから受講するスクールを決めることをおすすめします。
最終的には、無料説明会や体験会などを受講し、自分とインストラクターとの相性なども合わせて決めるのが良いでしょう。
ドローンスクール個別よりは資格ごとに調べるのが良い
実は、受講カリキュラムはスクール(講習団体)ごとで異なるのではなく、資格発行団体(管理団体)ごとで違いがあります。
講習団体とは・・・実際に講習するドローンスクールのこと。
管理団体とは・・・資格発行する団体。カリキュラムの作成など、講習団体を管理している。
そのため、受講の満足度はカリキュラム(管理団体)に依存することが多くなります。
また、卒業後のアフターフォローは資格発行とは異なる領域で、講習団体独自で設けられるものです。
講師の技術レベルや実績なども講習団体に紐づくので、自分に合ったカリキュラムを決めた後、講師やアフターフォローが充実しているスクールを選ぶと良いでしょう。
ちなみに、各団体の資格で飛行許可申請の取得のしやすさに差はありません。
まとめると、下記のような関係があります。
管理団体が行うこと | 資格の発行・カリキュラムの作成 |
講習団体が行うこと | 実際の講習・アフターフォロー |
それでは、管理団体ごとの特徴を見ていきましょう。
免許・資格別ドローンスクールの評判まとめ
いくつかあるドローン操縦免許ごとに、個別の特徴があるカリキュラムとなっています。
ちなみに、HP掲載の管理団体は全て、国土交通省の方針に沿った内容のカリキュラムを作成しているため、特定の団体が特に貧弱なカリキュラムであるということは言えません。
管理団体や資格の種類は、自分との相性で選ぶ形で問題ないでしょう。
本記事で紹介するのは、下記の4団体です。
・ドローン国家資格
・DPA
・DJI CAMP
・JUIDA
・IAU
1つずつ詳しく解説していきます。
ドローン国家資格の評判は?
ドローン国家資格とは、2022年12月5日から施行された国の「無人航空機操縦者技能証明等」制度のことで、無人航空機の操縦に必要な知識と能力を証明するための国家資格です。
ドローン国家資格には「一等無人航空機操縦士」と「二等無人航空機操縦士」の2つの国家資格が新たに設けられており、それぞれ運航できる飛行カテゴリーが異なります。
ドローンの飛行カテゴリーに関しての情報を、以下表でまとめます。
カテゴリー | 特定飛行 | 主な条件 |
カテゴリーⅠ | 該当しない | 飛行許可・承認不要 |
カテゴリーⅡ | 特定飛行(立入管理措置下) | ・人口集中地区上空 ・夜間 ・目視外 ・30m未満の距離 ・最大離陸重量25kg未満 ・立入管理措置(第三者上空以外)で飛行可能 |
カテゴリーⅡB | 特定飛行(立入管理措置下) | 同上+技能証明取得者の機体認証 |
カテゴリーⅡA | 特定飛行(立入管理措置下) | ・空港周辺 ・150m以上の上空 ・催し場所上空 ・危険物輸送、物件投下 ・最大離陸重量25kg以上 ・立入管理措置 + 個別の許可・承認 |
カテゴリーⅢ | 第三者上空の飛行 | 一等無人航空機操縦士の技能証明+第一種機体認証+審査と許可・承認 |
カテゴリー3.5 | 特定飛行(条件付きで立入管理措置撤廃) | ・国家ライセンスを保有 ・保険加入 ・機上カメラによる歩行者等の確認可能 |
一等無人航空機操縦士と二等無人航空機操縦士は、それぞれカテゴリーⅢ飛行とカテゴリーⅡ飛行を安全に運航できることを証明する国家資格です。
しかし、カテゴリーⅢ飛行を実施するには一等無人航空機操縦士の資格が必要であり、二等無人航空機操縦士だけではカテゴリーⅢ飛行を行うことはできません。
逆に、一等無人航空機操縦士を取得した場合、同じ条件の二等無人航空機操縦士も自動的に保有される仕組みとなっています。
したがって、一等無人航空機操縦士が「回転翼航空機(マルチローター)・最大離陸重量25kg未満・目視飛行(限定変更あり)・夜間飛行」で認定されている場合、同じ条件の二等無人航空機操縦士の資格も保有しているとみなされます。
詳しくは、国土交通省HPをチェックしてください。
DPAの評判は?
出典:DPA
DPA(読み:ディーパ)とは、一般社団法人ドローン操縦士協会の略称で、後ほど紹介するJUIDAに次いで国内規模の大きい管理団体です。
DPAで取得できる操縦免許は、「ドローン操縦士回転翼3級」で、JUIDAで言うところの「無人航空機操縦技能証明証」にあたります。
DPA資格の特筆すべきメリットは、下記の通りです。
・全てのDPAスクールが屋内練習場完備
・DPAライセンスにドローン総合保険が付帯
DPAスクールは天井高5m以上の屋内練習場を完備しているため、天候に左右されずに実技講習を受けられます。
反面、屋外の風がある厳しい状況で経験を積みたい方は要注意です。
検討しているDPAスクールが、屋外練習場のコースやプランを用意しているか確認するようにしましょう。
また、DPAライセンスにドローン総合保険が付帯するため、ドローンをすぐに飛ばしたい方には嬉しいメリットでしょう。
DJI CAMPの評判は?
出典:DJI CAMP
DJI CAMP(読み:ディージェイアイキャンプ)は、中国深圳の最大手ドローンメーカー、DJIの公認資格です。
DJI CAMP資格の特筆すべきメリットは下記の通りです。
・比較的安価に免許取得可能
・DJIドローン保険の割引あり
・DJI製品の操作方法や知識が学べる
DJI CAMPは、ドローン経験があり、安価に免許取得したい方におすすめの資格です。
カリキュラムを採用しているスクールごとに費用の違いはありますが、安いところだと6万円程度で免許取得ができます。
ただし、受講資格が10時間以上の飛行経験を有する方に限られるので、ドローン初心者の方は受講が難しいでしょう。
また、シェア率No.1であるDJI製ドローン独自の操作方法や知識を学べるのもDJI CAMPのメリットです。
JUIDAの評判は?
出典:JUIDA
JUIDA(読み:ジュイダ)は、一般社団法人日本UAS産業振興協議会の略称で、日本一の規模を誇る管理団体です。
JUIDAの資格には、一般のドローンパイロット向けの「無人航空機操縦技能」と、ドローン運用を管理する方向けの「無人航空機安全運航管理者」という2種類の資格があります。
JUIDA資格の特筆すべきメリットは、下記の通りです。
・ドローンの運行管理に必要な知識・技術を学べる(安全運行管理者)
・最大規模の団体が発行する資格を取得できる
法人などでドローンビジネスをする場合、安全運行管理者の資格は大きな助けとなるでしょう。
また、最大規模の団体が発行する資格のため、卒業生同志の交流機会が多いのもメリットです。
IAUの評判は?
出典:IAU
IAU(読み:アイエーユー)は、一般社団法人国際無人航空機協議会の略称です。
IAU資格は、座学をeラーニングで受講できるという最大のメリットがあるため、忙しい方や、しっかりと知識をつけたい方におすすめのスクールです。
IAU資格では、座学をeラーニング形式で学習できるため、場所を問わず何度でも繰り返し法律や知識を学習できます。
eラーニングで座学を受講する中で生まれた疑問は、スクール講師へ質問ができるため、確実なスキルアップが可能です。
評価に左右されずにドローンスクールを選ぶ5つのポイント
全国各地で開校しているドローンスクールを選ぶ際、ネット上にある評価を気にする方が多いと思います。
しかし、評価ばかりを気にしていると自分に合ったスクールが見つからない可能性があります。
そこでここでは、評価に左右されずにドローンスクールを選ぶポイントを5つ紹介します。
【ドローンスクールを選ぶポイント】
1.受講目的によってスクールを選ぶ
2.講師の質や経歴をチェックする
3.国土交通省「登録講習機関」に認定されているか
4.スクールの実績をチェックする
5.学科・実技の充実度が高い
それではドローンスクールを選ぶポイントを1つずつ解説します。
1.受講目的によってスクールを選ぶ
ドローンスクールには、一般コースと特化コースの2つのタイプがあり、それぞれ異なる特徴があります。
タイプ | 特徴 | 適している人 |
一般コース | ドローンの一般的な知識、ルール、基本的な操縦技術を学ぶことができる。 | 趣味でドローンを飛ばしたい人 |
ドローン関連のビジネスに特化したスクールが見つからない場合に選択されることが多い。 | ドローンをビジネスで活用したいが、特化型スクールが利用できない場合。 | |
特化コース | 特定のビジネス用途で必要な知識やスキルを学ぶことができる。 | 特定のビジネスでドローンを活用しようと考えている人。 |
例: 農薬散布農業コース、空撮コース、測量コース、点検コースなど。 | ||
ドローンをビジネスで利用する際に必要な専門的なトレーニングが提供される。 |
一般コースでは、ドローンに関する一般的な知識、ルール、基本的な操縦技術を学び、趣味としてドローンを飛ばしたい人や特化型スクールが見つからない場合の選択肢となります。
特化コースは、特定のビジネス用途でドローンを使用するために必要な知識やスキルを学ぶことができ、例として農薬散布農業コース、空撮コース、測量コース、屋根点検コースなどが挙げられます。
特化コースに関しては、特定のビジネスでドローンを利用したい人に適しています。
ドローンスクールを決定する際に、自分の目的や優先順位を考えることが重要で、趣味から始めて将来的に仕事に活かす可能性がある場合は基礎を学ぶコースを選ぶことをおすすめします。
また、ドローンスクールを選ぶ際には、スクールの運営母体や講師の背景を調べることも重要です。
例えばプロのカメラマンが運営している場合は空撮講習が質の高い可能性があり、インフラ点検を主な事業としている会社が運営している場合は、現場でのノウハウを学ぶ機会が得られる可能性があります。
2.講師の質や経歴をチェックする
ドローンスクール選びにおいて、講師の質や経歴のチェックがとても重要になります。
ドローンスクールにおける講師は主に2タイプで、「実務経験豊富な人」と「ドローン専門の学習者」が講師になることがあります。
一般的には実務経験豊富な講師の方が、ドローンの知識・技術が高く推奨されます。
講師の質を確認する方法は、スクールの情報を調べることやスクールに直接問い合わせることが挙げられます。
講師の選定はスクール選びにおいて非常に重要であり、実務経験が学習に大きな影響を与えるため、慎重に検討しましょう。
3.国土交通省「登録講習機関」に認定されているか
ドローンスクールを選ぶ際に、国土交通省の「登録講習機関」に認定されているかを確認することが非常に重要です。
「登録講習機関」とは、ドローン操縦者の国家試験を受験する際に受講できるドローンスクールのことです。
2022年12月5日に改正航空法が施行され、ドローン操縦者の国家資格「無人航空機操縦者技能証明」がスタートしました。この資格を取得するためには、「学科試験」と「実地試験」を受験する必要があります。
そのため、国土交通省は国家資格受験者向けに一定レベルの講習を提供できるスクールを「登録講習機関」として認定しました。
ドローンスクールには、「登録講習機関」の他に「講習団体」「管理団体」があり、これらは全く違うスクールとなっています。
以下に「登録講習機関」「講習団体」「管理団体」それぞれの違いをまとめています。
名称 | 資格種別 | 役割 |
登録講習機関 | 国家資格(無人航空機操縦者技能証明) | 国が定めた基準を満たすスクールで、国土交通省に登録される。実地試験の免除が可能。 |
講習団体 | 民間資格 | 国が定めた別の基準を満たすスクールで、航空局HPに掲載される。申請書類の一部省略可。 |
管理団体 | 講習団体の管理組織 | 講習団体を管理し、教材提供や監査を通じて指導監督を行う。 |
ドローン国家資格がスタートした今、国土交通省「登録講習機関」に認定されているスクールで国家資格を取得することをおすすめします。
ドローンスクール選びで迷っている方は、株式会社スカイリードが名古屋を中心に全国展開中の「ドローン免許学校(旧NBドローンスクール)」というスクールがおすすめです。
当サイトでも1番オススメのスクールとなっており、1番受講生をご紹介させていただいております。
どのドローンスクールもそこまで教えられる内容には大差はないので、受講される方のほとんどが講師の人柄やアフターフォロー(仕事紹介)などでスクールを選択しており、NBドローンスクール時代から多くの方に選ばれていた理由も丁寧な事前説明〜受講〜受講後対応にあります。
▼ドローン免許学校の情報
法人名 | 株式会社スカイリード |
登録講習機関コード | 0310 |
事務所コード | T0310001 |
事務所名 | ドローン免許学校 |
受講金額(未定のため要問い合わせ) |
|
\無料説明会開催中!/
国土交通省「登録講習機関」に認定されているドローンスクールの一覧は、国土交通省のウェブサイトから確認できます。
4.スクールの実績をチェックする
ドローンスクールを選ぶ際には、スクールの実績をチェックすることが重要です。
スクールの実績をチェックする際の具体的なポイントを以下にまとめたので、1つずつ解説します。
【スクールの実績をチェックするポイント】
・卒業生の人数
・卒業生の質
・大手企業からの受講生受け入れ
・実務でもドローン実績があるかどうか
・無料体験会が定期的に開催されているか
ドローンスクールの卒業生の数が多いほど、スクールの指導実績が豊富である可能性が高く、少なすぎる場合は指導実績が少ないと考えられます。
また、卒業後に実際にドローンを仕事に活かして実務経験を積んでいる卒業生が多い場合、スクールの質が高いと言えます。
さらに大手企業から社員をスクールに送っている場合、そのスクールは信頼性が高く質が良いことが推測できます。
ドローンスクールを選ぶ際に着目する点として、「実務でもドローン実績があるかどうか」が挙げられます。
点検や空撮経験が豊富なドローンスクールは、専門のノウハウを持っているので、受講者が分かりやすいような授業を行えるメリットがあります。
また、ドローンスクールを受講前に体験入学ができるスクールを選ぶことをおすすめします。
ドローンスクールの説明会や無料体験会が定期的に行われているスクールでは、受講施設・スクールの雰囲気・インストラクターの教習方法など細かい情報が視覚的に確認できるので、入学前と入学後のギャップがなくなります。
ドローンスクールを受講する前に、スクールの実績をチェックするようにしてください。
もしサイトに実績等が掲載されていない場合は、スクールに直接問い合わせましょう。
5.学科・実技の充実度が高い
ドローンスクール選びにおいて、「学科・実技の充実度が高い」ことは重要です。
実機での実践練習やシミュレーターを活用した講習、個別または少人数制の訓練が行われているか確認しましょう。
これにより、実用的なスキルと飛行環境に関する知識を効果的に身に付けることができます。
また、スクール選びの際は「学科のカリキュラムの質」を確認することも重要です。
ドローンに関する基礎的な知識やルール・安全な操縦技術を確実に習得できる内容のスクールを選ぶことをおすすめします。
学科と実技のバランスが取れたスクールを選択し、自身のスキル向上に焦点を当てましょう。
まとめ
本記事では、ドローンスクールの評判の調べ方や免許・資格別ドローンスクールの評判まとめ、評価に左右されないドローンスクールの選び方を紹介しました。
ドローンスクールの評判や受講風景は、以下の方法で調べることが可能です。
・スクール公式のSNS
・スクールに関するWEBサイト
・Googleマップのクチコミ
ドローンスクールにおける受講カリキュラムは、スクール(講習団体)ごとではなく資格発行する「登録講習機関」や「管理団体」によって異なります。
ドローンスクールの受講を考えている方は、ドローンスクール個別ではなく受講したい資格で調べるようにしましょう。
また、当記事で紹介している評価に左右されずにドローンスクールを選ぶ際は、以下のポイントが重要です。
【ドローンスクールを選ぶポイント】
1.受講目的によってスクールを選ぶ
2.講師の質や経歴をチェックする
3.国土交通省「登録講習機関」に認定されているか
4.スクールの実績をチェックする
5.学科・実技の充実度が高い
ネット上の評価を気にすることはとても重要ですが、評価ばかりを気にしすぎていると受講したいスクールが中々見つからないことがあります。
評価は参考程度に、実際に無料体験会などに参加してスクールの質をチェックしましょう。
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