【2024年最新版】ドローンサッカーとは?ルールや始め方を徹底解説!

ドローンサッカーのアイキャッチ画像

2000年代より、電子機器を用いて競技を行う「eスポーツ」という言葉が誕生しました。

2025年には、国際オリンピック委員会が主催するeスポーツの国際大会「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」の開催が決定しています。

このことから、eスポーツは国際的にスポーツとして認められ、全世界で広まりを見せていることが分かります。

eスポーツというと、一般的にはコンピューターゲームでの対戦を思い浮かべることが多いかと思いますが、ドローンを使ったeスポーツ「ドローンサッカー」があるのをご存じでしょうか。

この記事では、2016年に韓国で誕生した新しいeスポーツ「ドローンサッカー」の概要やルール、競技人口を徹底解説します。

また、ドローンサッカーの始め方も詳しく紹介しています。

【本記事でわかること】
・ドローンサッカーとは
・ドローンサッカーで使われている機体
・ドローンサッカーのルール
・ドローンサッカーの競技人口
・ドローンサッカーの競技チーム
・ドローンサッカーの始め方
・世界で初めてのドローンサッカーワールドカップについて

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ドローンサッカーとは?

ドローンサッカーは、2016年に生まれた韓国発祥の対戦型スポーツです。

サッカー、格闘技、レース、eスポーツの要素を併せ持った新感覚スポーツエンターテイメントで、徐々に競技人口が増えています。

ルールはサッカーに近く、球体のガードが取り付けられたドローンを使って、フィールド内のゴールにドローンをくぐらせ得点を取っていくゲームです。

5人1組のチーム戦で、10機のドローンがフィールドを飛び回りぶつかり合いながらゴールを狙うさまは、エキサイティングな臨場感あふれる迫力を楽しめます。

ドローンサッカーで使われている機体

ドローンサッカーは、日本ドローンサッカー連盟認定の、オートバックスセブンより販売されている公式機体を使用することがルールで定められています。

このドローンの外側は球体のガードで保護されていて、大きなサッカーボールのような見た目をしています。

外側についている球体型のガードによって、ドローン同士のぶつかり合いや、壁に衝突したり墜落したときの衝撃から機体を守っています。

項目 詳細
機種名 ドローンサッカー公式認定機 XR DRONE SOCCER AN-S075B
サイズ 球体形状で直径約400mm
重量 814g
飛行時間 最大3分30秒間
最高速度 時速100km
最大制御距離 1,000m
価格 64,460円

大きさは直径40㎝くらいで、重さは1kg前後です。

ルールの範囲内であれば、戦術やプレイスタイルに合わせてカスタマイズすることも可能です。

試合時にはLEDを装着して、赤と青の色でチームが分けられます。

ドローンサッカーは、最高速度100km/hと高速で飛行でき、回転したり縦横無尽に飛び回って迫力のある試合を展開していきます。

ドローンサッカーで使用される機体の価格は、6万円前後ですが、プロポ(コントローラー)を別途購入する必要があります。

ドローンサッカーのルール

ドローンサッカーのルールはサッカーに似ていますが、ボールはドローン本体になるので、どのように展開されるのか想像できない方も多いと思います。

【ドローンサッカーのルール】
1.基本的なルール
2.試合時間
3.インターバル

ルールは単純明快で、老若男女誰でも楽しめるようになっていますので、ここからはドローンサッカーのルールについて大きく3つのブロックに分けて説明していきます。

1.基本的なルール

ここでは、ドローンサッカーの基本的なルールを説明します。

ドローンサッカーは5対5で行われます。

3分1セットの3セットマッチで、リング状のゴールを潜り抜けることで得点になります。

時間内でより多く得点したチームがそのセットを取り、最終的にセットキープの多いチームが勝利です。

チーム構成は、以下の通りです。

ポジション 人数
ストライカー 1名
ガイド 1名
リベロ 1名
スイーパー 1名
キーパー 1名
合計 5名

ゴールで得点に加算されるのは、「ストライカー」のドローンのみで、他の4名でストライカーのアシストや相手チームのゴールを阻止します。

競技場は全面をネットなどで囲んだ構造で作成し、サイズは7m×16m×4.5~5mと定められています。

ゴールポストは内径60cm外径100cmで、地面から2~3mの高さで両サイドに1つずつ設置します。

2.試合時間(3分3セット)

試合時間は1セット3分間です。

3セットマッチで、先に2セット先取したチームの勝利です。

時間の都合上、1本勝負になる場合もあります。

3.インターバル中はメンテナンス時間(各セット間5分)

セット間のインターバルは5分間で、バッテリーを交換したり機体の整備を行なったりします。

ドローンサッカーでは機体同士が激しくぶつかって破損・墜落することも多いので、このインターバルの間にスピーディーに機体の整備を行うことが重要です。

インターバル中は作戦会議や選手交代なども可能となっています。

ドローンサッカーの競技人口はどのくらい?

ドローンサッカーは韓国で2016年ごろに生まれたeスポーツで、競技人口は2020年時点で4,000人を超えており、日本国内では1,000名以上のドローンサッカープレイヤーがいるとされています。

本競技は、ドローンが普及するとともに人気が高まり、2025年にはオリンピック世界大会が開催予定です。

ドローンサッカーの競技チーム

ドローンサッカーの競技チームは、発祥の地韓国で400チームを超えており、日本国内でも約80チームが存在します。

日本ドローンサッカー連盟のサイトでは、登録チームのメンバーや特徴などが紹介されています。

ここでは、年齢も性別も様々なメンバーで構成された、個性豊かなチームを一部紹介します。

チーム名 特徴
SDA SKY(エスディーエースカイ) 岐阜県西濃ドローンアカデミーから新たに誕生した、小学生を交えた元気あふれるチームです。
チームCERO 地域の活性化のために活動する公共環境研究機構より、ドローンを通じて地域に貢献するために結成されました。
JINON SPIRITS(ジノースピリッツ) 沖縄県宜野湾市からドローンサッカーを各地域へ広めていきたいという思いで結成されました。
拓殖大学北海道短期大学ドローンサッカー部 北海道深川市にある拓殖大学北海道短期大学のチームです。将来は農業用ドローンを操縦します。
北日本スカイテック株式会社 北海道北広島市の会社員チーム。若手からベテラン社員、操縦歴1年未満から30年以上と幅広いメンバー構成です。
オスコイ!かもえない 神恵内村のまちおこしの一環でドローンに触れて将来役立つスキルを楽しく学ぶ目的で結成されました。
勝コンFC 普段は北海道コンサドーレ札幌を応援するYouTubeチャンネルを運営するサッカーファンチームです。
植村建設 UNiCON(ユニコン) 北海道赤平市の植村建設を中心に結成されました。常設のドローンサッカー場があり、公式審判員4名が所属しています。
テレビ新広島ドローンサッカーチーム フジテレビ系列テレビ新広島の社員で構成されたチームです。
Tanu Salmon 2023年結成、世界大会経験者の小学生が所属してます。年齢層の幅広いチームです。
OFTドローン 鳥取県米子市を拠点に、ドローンサッカーを地域スポーツとして定着させるために活動しています。
SDA RISE 岐阜県の西濃ドローンアカデミーから誕生したインストラクター・受講生混合チームです。世界選手権出場メンバーです。

ドローンサッカーの始め方5ステップ

ここでは、ドローンサッカーを始める際に用意するものや、どこでできるのか、どうやって大会に出場するのかなどを詳しく解説します。

【ドローンサッカーの始め方】
1.ドローンサッカーに必要なものを用意する
2.ドローンサッカーへエントリーする
3.体験会に参加する
4.大会に出場する
5.専門施設で練習する

それではここから、ドローンサッカーの始め方を1つずつ紹介します。

1.ドローンサッカーに必要なものを用意する

まず、ドローンサッカーを始めるにあたって必要なものを用意します。

【ドローンサッカーで用意するもの】
・専用のドローン機体
・プロポ(コントローラー)
・バッテリー

実際にドローンサッカーに出場するプレイヤーが用意するのは最低限この3つです。

ドローンサッカーは1人1機自分の機体を用意する必要があります。

プロポは機体とは別売りなので忘れずに用意しましょう。

また、機体は最大飛行可能時間が4分程度のため、インターバルの間にバッテリー交換をしなければいけないため、予備のバッテリーも準備が必要です。

ここまで紹介してきたドローンサッカーで必要なアイテムは、約10万円前後で揃えられます。

専用フィールドやゴールポストは導入施設のものを使用します。

2.ドローンサッカーへエントリーする

ドローンサッカーに出場する際には、日本ドローンサッカー連盟のサイトから会員登録が必要です。

会員登録することで大会エントリーフィーが減額されたり、会員価格でセミナーに参加できたりと様々な特典を受けられます。

そしてドローンサッカーを実施する際には、日本ドローンサッカー連盟にチームで登録する必要があります。

同じようにドローンサッカーに興味を持っている人を集めて新しいチームを組むか、既にあるチームに加入する方法があります。

新メンバーを募集しているチームもありますので、日本ドローンサッカー連盟のチーム紹介ページなどを参照しながら探してみましょう。

3.体験会に参加する

ドローンサッカーの体験会は、ドローンスクールなどの様々な場所で開催されています。

初めてドローンサッカーをやるという人でも気軽に参加できるのが特徴です。

もし機材を持っていなくてもレンタルできる場合があるので、試しにやってみたいという方におすすめです。

直近で開催予定の体験会の例を紹介します。

イベント名 愛知県ドローンサッカーチャレンジ体験会
日程 2024年9月29日(日)10:00~18:00(最終受付17:30)
場所 ヒルズウォーク徳重ガーデンズ(アピタ) ヒルズ棟地下1階ウォークコート特設会場(〒458-0852 愛知県名古屋市緑区元徳重1丁目505番地
主催 日本ドローンサッカー連盟 愛知支部(METEOR株式会社)
定員 150名※定員に達し次第終了
参加費 1プレイ500円(当日同施設で税込500円以上majica払いしたレシート持参で参加費無料)

日本ドローンサッカー連盟の「大会・体験会情報」では体験会の情報が掲載されているので、近くで開催予定があるか調べてみましょう。

4.大会に出場する

ドローンサッカーの大会に出場するには、まずは日本ドローンサッカー連盟のサイトで大会情報を調べる必要があります。

初心者でも楽しめるカジュアルな大会から、公式戦に慣れたチームが多い大会など、全国各地で様々な大会が開催されています。

エントリー受付中の大会があったら、要項を確認し、エントリーしましょう。

2024年年9月26日現在、募集中の大会の例を紹介します。

大会名 JDSF2024認定大会 第2回ドローンサッカー神恵内カップ
日程 2024年10月12日(土)10:00~16:00
場所 神恵内村青少年スポーツセンター(〒045-0301 北海道古宇郡神恵内村ブエダウス
主催 神恵内村
定員 最大8チーム
賞品 優勝・準優勝チームには神恵内村特産品セットを贈呈。出場全チームに参加賞あり。
エントリー 2024年10月4日締め切り

観覧自由となっていますので、もし興味がある方はまず観戦してみるのもおすすめです。

5.専門施設で練習する

ドローンサッカーを練習できる場所は全国各地にいくつかあります。

屋内であれば練習はできますが、専用フィールドを使って本格的に練習したいという場合はドローンサッカー専門施設を探しましょう。

ドローンサッカー専用施設の例を紹介します。

施設名 Mitsuboshi Rose Drone Field
場所 ドローンサッカー®専用コート Mitsuboshi Rose Drone Field
〒720-0066 広島県福山市三之丸町1-18 アルファゲートタワー福山駅前 3F
※電車:JR福山駅徒歩1分
料金 550円(税込)/30分
※無料体験会あり
営業時間 平日 16:00~21:00
土曜日 10:00~21:00
日曜日・祝日 10:00~18:00
定員 同時プレー10名まで

ドローンサッカー専用施設の最新情報は、日本ドローンサッカー連盟公式HPに掲載されているので、都度チェックしてみてください。

世界初のドローンサッカーW杯が2025年に開催予定

ドローンサッカーは、世界大会が行われるほど注目度と規模が増しており、2025年には世界で初めてドローンサッカーのワールドカップが開催されることが決定しました。

ワールドカップの会場は韓国の「全州ドローンサッカーアリーナ」で、32カ国から200のチームが参加予定です。

大会の賞金総額は100万ドル(約1.5億円)で、国際的な規模と話題性を誇っています。

日本では、日本ドローンサッカー連盟が中心となり、2024年に日本代表選手選抜大会の開催を予定しています。

項目 詳細
開催時期 2025年10月
会場 韓国・全州(チョンジュ)ドローンサッカーアリーナ
参加国・チーム 32か国から200チームが出場予定
賞金総額 100万ドル(約1.5億円)

第1回FIDAドローンサッカーワールドカップについての概要は、日本ドローンサッカー連盟公式サイトに掲載されているのでご確認ください。

まとめ

本記事では、ドローンサッカーの概要やルール、競技人口・競技チームを徹底解説しました。

また、ドローンサッカーの5ステップの始め方も詳しく紹介しています。

ドローンサッカーは、ドローンとeスポーツ、格闘技などの要素を融合させた新しいエンターテインメントであり、素早く飛行しゴールを目指すドローンのスピード感や、ドローン同士が激しくぶつかり合う迫力を楽しめる注目の競技です。

プレイヤーの操作スキルやチームの戦略性が問われるこの競技は、世界中で急速に普及しており、ドローン技術の教育や若年層の育成にも大きく貢献しています。

年齢や性別に捉われず対等に競い合えるドローンサッカーは、未来のスポーツとしてさらなる発展が期待され、技術の進化とともに新たな時代のスポーツ文化を築いていくでしょう。

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