ドローンというと、空中を自由に飛び回る姿を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実は、空を飛行するドローン以外にも、「水中ドローン」という海や川の中を自在に移動するドローンがあります。
水中ドローンは、近年急速に進化を遂げているテクノロジーの一つです。
従来の水中探査は、専門的な機器や潜水士が必要でしたが、水中ドローンの登場により、より手軽に水中の映像撮影やデータ収集が可能となりました。
また、研究機関や漁業だけでなく、レジャーや映像制作など、幅広い分野での活用が進んでいます。
この記事では、水中ドローンの概要や種類、利用時に必要な資格や許可申請を徹底解説します。
また、水中ドローンの始め方や選び方、おすすめの水中ドローン3選も詳しく紹介しています。
この記事を読むと分かること
・水中ドローンの概要
・水中ドローンの種類
・水中ドローン利用時に必要な資格
・水中ドローン利用時に必要な許可申請
・水中ドローンの始め方
・水中ドローンの選び方
・おすすめの水中ドローン
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水中ドローンとは?
水中ドローンとは、水中に潜航しながら撮影や作業を行う小型の無人機のことです。
船上や陸上から遠隔操作で機体を操縦し、リアルタイムで水中を確認できます。
釣りやダイビングなどのレジャーはもちろん、建築や水産業、インフラ点検、学術調査研究など様々な分野での活用が期待されています。
一般的にドローンと呼ばれる無人航空機は、機体に付属しているプロペラで空中を飛行しますが、水中ドローンも見た目は異なるものの基本的な構造は似ています。
水中ドローンも機体にプロペラがついており、モーターで動かすことで水中を動ける仕組みになっています。
ただし、空中飛行用のドローンは無線で操縦しますが、水中では電波が届きづらいため、水中ドローンは有線で機体とコントローラーを繋げているものが一般的です。
2025年1月時点では、水中ドローンを操縦するのに特別な資格は必要ありません。
水中ドローンは基本的に有線操縦であるのに加えて、比較的操作が容易なため、資格が必要ないのが現状です。
本格的な撮影をしたいという場合や、水中調査などの高度なレベルで水中ドローンを使用したいという場合には「水中ドローン安全潜航操縦士」という民間資格があります。
基礎知識や操作技術、法令などを専門的に学べるのでより知識を深めたい方にはおすすめです。
水中ドローンは『ROV』と『AUV』の2種類に分類される
水中ドローンは大きく分けると『ROV』と『AUV』の2種類に分かれます。
『ROV』は「Remotely Operated Vehicle(遠隔操作型無人潜水機)」の略称で、コントローラーを繋げてリモート操縦できる無人潜水艇のことを指します。
一般的にはこのROVのことを水中ドローンと呼ぶことがほとんどです。
『AUV』は「Autonomous Underwater Vehicle(自律型無人潜水機)」の略称で、無人潜水艇という点はROVと同じですが、人が操縦せずに全自動で水中を航行する無人潜水艇を指します。
AUVは、あらかじめプログラミングされたとおりに自動で動きます。
ここで、『ROV』と『AUV』の違いについて表で比較しているので参考にしてください。
種類 | ROV(遠隔操作型無人潜水機) | AUV(自律型無人潜水機) |
特徴 | 機体とコントローラーが有線で繋がっていて人が操縦する | 機体にコントローラーは繋がっておらず、人が操縦せずに全自動でプログラミングされたとおりに動く |
稼働可能時間 | バッテリー式は1〜6時間程度のものが多い。給電式はさらに長時間稼働が可能 | 1〜6時間程度 |
稼働可能距離 | 釣りやホビー用では~30mほどのものが多い。産業用だと300m~1,500mの長距離用テザーケーブルもあり | ~4,000mまで可能 |
本体価格 | 10万円以下からあり個人でも購入可能 | 1,500万円~と比較的高価なため産業用がほとんど |
大きさ | 小型~中型のホビー用、大型の産業用まで幅広い。小型のものは片手で持てるサイズもあり | 産業用のものがほとんどのため大型のものが多い。 |
使用用途 | 釣りやダイビングなどのレジャー、水中の撮影、水中捜査、水中の建造物のメンテナンス、アームを使った水中での細かい作業 | 水中の測量、生物調査、水質調査、資源探査 |
小型・中型のROV(遠隔操作型無人探査機)は、水中撮影や探査など、さまざまな分野で利用が拡大しています。
大型のROVは、深海調査や海底ケーブルの敷設といった産業用途で重要な役割を果たしています。
また、手頃な価格の小型ROVも登場しており、個人でも購入して利用できるようになっています。
一方、AUV(自律型無人潜水機)は、海上保安庁による海洋調査への導入や、民間企業による実証実験が進んでいる段階で、今後の実用化が期待されています。
水中ドローンを利用する際に必要な資格はある?
ここでは、水中ドローンを利用する際に必要な資格はあるのかを徹底解説します。
また、水中ドローン利用時に必要な許可申請についても詳しく紹介します。
水中ドローンの所有・操作に必要な資格はない
結論から申し上げますと、水中ドローンを所有することや操縦することには特別な資格は必要なく、どなたでも水中ドローンを操縦できます。
ただし、より知識を深めたい、操縦スキルを高めたいという方には民間資格を取得することをおすすめします。
日本水中ドローン協会が発行する「水中ドローン安全潜航操縦士」という民間資格は、2019年4月に誕生し、水中ドローンを活用した水中産業を広めるために、知識と技術を持った人材を育成する目的で作られました。
この他にも、一般社団法人日本ドローン協会によって発行される「ROV操縦士技能証明書」や、一般社団法人日本ROV協会の「ROV技能認定操縦士」など、水中ドローンについての民間資格はいくつか存在します。
レジャー目的で水中ドローンを操縦する場合は特に資格は必要ありませんが、ビジネスで水中ドローンを使うので第三者に知識や技術を証明できるものがほしいという場合、業務で水中の探査するという場合や、より本格的な水中撮影をしたいという場合は、民間資格の取得も検討してみましょう。
水中ドローン利用時に必要な許可申請
水中ドローンを操縦する場合、海や川などの自然の水中で使用することが多くなるかと思いますが、このような場所に対して何か使用許可の申請する必要はあるのでしょうか。
これについては時と場合によるのが現状です。
空中飛行用のドローンについては国土交通省が定める航空法によって、飛行に関するルールが厳しく定められているため、条件によっては飛行許可申請を提出する必要があるなど、法整備がされています。
しかし、水中ドローンに関してはまだ法律が定められておらず、ルールが決まっていません。
ただし、国土交通省が「AUV の安全運用ガイドライン」というAUVについての運用ルールを定めており、このガイドラインの対象として「本ガイドラインは AUV を対象としているが、ASV や ROV(untethered ROV を含む)等に対して本ガイドラインを部分的に準用することを妨げない。」としています。
4条では関連法令について記載があり、「領海、大陸棚及び排他的経済水域の特定の区域において工事、作業を実施する場合には、各種許可申請や届け出が必要である。」としています。
規制行為、遵守事項の内容は、「工事や水中調査・作業の場合には許可申請が必要」としていることが多いので、レジャーで使用する場合は当てはまることはあまりないかと思いますが、もし抵触しそうな項目があれば申請先に問い合わせしてみて、その指示に従うのが良いでしょう。
関連法令に出てくる法令がどの水域を指しているのか分からないという場合は、「海しる」という海洋状況表示システムが便利です。
例えば港則法が適用される水域を知りたいという場合は「港則法」と検索すると適用される場所を地図上に表示させられます。
この水域でドローンを使用したい場合は、念のため申請先に確認してみると安心です。
水中ドローン関連の法規則は整備されていない
水中ドローンが急速に広まっていったため、まだ法整備が追い付いていないのが現状です。
しかし、航空法によって無人航空機の飛行ルールが制定されたように、水中ドローンに関しても今後法規則が確立していくと思われます。
現在は、前述した「AUV の安全運用ガイドライン」が国土交通省によって発行されていますが、工事やインフラ点検・作業などの産業用ルールがメインになっているので、今後は一般ユーザー向けのROVについての規制も作られていくでことしょう。
国土交通省は、2020年より「海における次世代モビリティに関する産学官協議会」を開催しており、水産業や海洋調査などの深刻な人材不足を解決するために水中ドローンの活用促進を進めてきました。
水中ドローンの活用についての実証実験を公募しており、ルール制定のために動いているのがわかります。
新たな規制やルールを見逃さないように、国土交通省や日本水中ドローン協会のサイトなどをこまめにチェックして、正しく水中ドローンを利用しましょう。
水中ドローンを始める手順
ここでは、水中ドローンを始める手順を解説します。
【水中ドローンを始める手順】
1.水中ドローンスクールを受講する
2.ドローンレンタルサービスで水中ドローンを借りる
3.水中ドローンを購入する
それではここから、水中ドローンの始め方を1つずつ詳しく紹介します。
1.水中ドローンスクールを受講する
水中ドローンの操縦を始める前に、確実な知識と操縦技術を習得したい方は、水中ドローンに特化したスクールへの通学がおすすめです。
日本国内には、水中ドローンの操作や安全に関する講習を行うスクールが数多く存在します。
これらのスクールでは、受講者がドローン本体を所有していなくても、スクールが保有する機体を使用して実習を受けられます。
特に、日本水中ドローン協会が認定している「認定スクール」では、民間資格である『水中ドローン安全潜航操縦士』を取得するための講習を受講できます。
認定スクールは2025年1月時点で50校以上が展開されており、以下のような内容が含まれた講習が行われています。
【認定スクールで学べる「水中ドローン安全潜航操縦士」講習内容】
・安全に関する基本的な知識
・関連する法律や規則
・ドローンの構造や性能
・操縦アプリケーションの使用方法
・操縦の基本技術
・安全管理のポイント
・リスクマネジメント
・撮影技術の応用方法など
このように、ドローンスクールでは、水中ドローンを使いこなすための包括的な内容を効率良く短時間で学習できます。
また、日本水中ドローン協会が認定しているスクールを探す際は、一般社団法人日本水中ドローン協会公式サイトに掲載されている『認定スクール一覧』をご確認ください。
2.ドローンレンタルサービスで水中ドローンを借りる
水中ドローンスクールを受講し、高い知識や操縦技術を習得したら、次はいよいよ水中ドローンを操作してみましょう。
しかし、「いきなり自分で水中ドローンを購入し、操作するのは怖い!」という方も少なくありません。
そのような場合には、ドローンレンタルサービスを利用して水中ドローンをレンタルするという選択肢があります。
レンタル費用は機種によって異なりますが、一般的には販売価格の10分の1程度が目安です。
例えば、個人向けモデルであれば1日あたり1万円程度から借りられます。
また、点検や作業に使用される産業用水中ドローンの場合は、1日2万円程度から利用可能です。
ドローンのレンタルに関する詳しい情報や、おすすめのレンタル会社については、以下記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
3.水中ドローンを購入する
水中ドローンをレンタルし、更なる操縦技術を高められた後は、実際に水中ドローンを購入して練習しましょう。
一般ユーザー向けの手軽に操作できる水中ドローンは、約6万円から10万円程度の価格帯で、比較的手が届きやすい範囲にあります。
水中での撮影や釣りなど、趣味やレジャーで使用するには十分な機能を備えています。
一方で、企業が点検や調査、または漁業や養殖業などで利用するための専門的な水中ドローンは、価格が30万円から200万円程度と高額になることがあります。
さらに、用途に応じて作業用のアームを取り付けたり、追加でセンサーを搭載したりといったカスタマイズが必要になる場合もあります。
そのため、購入時の予算を立てる際には、こうしたオプション費用も考慮して購入することが重要です。
水中ドローン5つの選び方
ここでは、水中ドローンの選び方を5つ紹介します。
【水中ドローンの選び方】
1.使用用途に合わせた機能や性能で選ぶ
2.カメラの解像度で選ぶ
3.潜水可能な距離と時間で選ぶ
4.スマートフォン・VRゴーグル対応機種を選ぶ
5.操作性で選ぶ
それではここから、水中ドローンの選び方を1つずつ詳しく紹介します。
1.使用用途に合わせた機能や性能で選ぶ
水中ドローンは、モデルごとに画質や搭載可能なオプションなどが異なるため、用途に応じた選択が重要です。
釣りをするために水中ドローンを使用するのか、水中調査のために使用するのかなどの目的に合わせ、必要な機能を備えた製品を選びましょう。
釣りやダイビングをより便利に楽しむなら、魚群探知機や給餌機能を備えた水中ドローンがおすすめです。
魚群探知機は、水中の地形や水深、水温をセンサーで把握し、魚群を見つけて追跡する機能が搭載されています。
この機能により、釣りのポイントやダイビングスポットを効率的に見つけられる特徴があります。
さらに、釣りを効率よく楽しみたい人には給餌機能がおすすめです。
この機能では、餌をコンテナに入れて魚群に向かって撒けるようになっています。
魚を集めることで、釣りがスムーズに行えるほか、養殖場の点検や水中環境の観察にも活用できます。
船の点検や水中調査を行う場合には、ロボットアームを搭載したモデルがおすすめです。
このタイプの水中ドローンは、部品や紛失物の回収、海底サンプルの採取など、幅広い作業に対応しています。
たとえば、「CHASING M2 PRO」のアームは最大6kgの握力を持ち、12kgの保持力を発揮するため、養殖場でのへい死魚の回収作業にも適しています。
へい死魚とは・・・へい死魚とは、一定の数や規模で突発的に死亡した魚を意味する言葉です。
また、ロボットアームつきドローンは、コスト削減を目指す企業にも最適です。
自社で水中ドローンを所有すれば、外注費用や手間を削減できる可能性があります。
操縦には資格が不要なため、潜水士資格を持たない人でも操作が可能で、事業用途での利用にも適しています。
2.カメラの解像度で選ぶ
高画質の映像を撮影したい方は、高解像度カメラを搭載した水中ドローンを選びましょう。
解像度が高いほど映像の細部が鮮明に映し出されるため、リアリティのある迫力ある映像撮影が可能です。
特に精密な映像を求める場合は、4K対応モデルが最適です。
【解像度の参考数値】
4K:4,096×2,160ピクセル
フルHD:1,920×1,080ピクセル
HD:1,280×720ピクセル
SD:720×480ピクセル
また、深さ100m以上の水中を撮影する際は、1,000ルーメン以上の明るさを持つLEDライトが搭載されているモデルがおすすめです。
太陽光が届きにくい深海では、明るいライトが水中の状況を鮮明に映し出すのに役立ちます。
さらに、手ブレ補正機能が搭載されていると映像の揺れを抑え、よりクリアな映像が撮影できます。
3.潜水可能な距離と時間で選ぶ
水中ドローンを選ぶ際は、利用目的に応じて潜水可能距離や時間をしっかり確認することが重要です。
適切なモデルを選ぶことで、撮影や調査がスムーズに行えます。
レジャーや釣りで浅瀬を中心に使用する場合は、潜水可能距離が30m程度のモデルが最適です。
この距離であれば、マリンスポーツや釣りの映像撮影に十分対応でき、水深10mごとに1気圧増加する水圧にも耐える構造が求められます。
2025年1月時点で、30m対応のモデルは10万円以下で購入可能です。
一方、ダムや海中点検など深い場所での作業には、100m程度の潜水可能距離を持つモデルが最適です。
こうした用途では、耐久性や性能が重要で、価格帯は10万円から100万円を超える製品まで幅広く展開されています。
本格的な水中調査や長時間の撮影には、2時間以上潜水できるモデルがおすすめです。
一部の製品では、バッテリー交換によって最大5時間までの運用が可能で、CHASING社の「CHASING M2 PRO」がその一例です。
また、レジャーや短時間の撮影には、1時間程度の潜水時間でも十分対応可能です。
例えば、「CHASING DORY」はフル充電で最大1時間利用でき、価格も比較的手頃です。
さらに、急速充電機能を持つQYSEA社の「FIFISH V6EXPERT」などは、頻繁に使用する人に適した選択肢となります。
潜水可能距離や時間を使用目的に合わせて選ぶことで、水中ドローンの性能を最大限に活用できます。
4.スマートフォン・VRゴーグル対応機種を選ぶ
水中の映像をリアルタイムで確認する際には、スマートフォンやVRゴーグルに対応したドローンを選びましょう。
特に「FPV機能対応」と記載されたモデルがおすすめで、撮影した映像をその場でSNSに共有できる便利さがあります。
また、VRゴーグルに対応している機種では、頭の動きによってドローンの進行方向をコントロールできる特徴があります。
スマートフォンの防水性に不安がある方には、モニターとコントローラーが一体化したタイプがおすすめです。
たとえば、CHASINGの「CHASING WSRC」は、防水・防塵仕様の7インチモニターが搭載されており、明るい屋外環境でも画面がはっきり見える設計になっています。
5.操作性で選ぶ
水中ドローンの操作性を重視する場合は、360度の姿勢制御が可能なドローンがおすすめです。
この機能は、ドローンを水平に保ちながら安定させる役割を果たします。
前後左右にしか動けない機種では、トラブル時に体勢を立て直すのが困難になりますが、全方向に動かせる機種なら操作が容易です。
また、プロペラの数が6~8枚と多い機種は、さらに操作性が向上します。
流れの速い水域で使用する場合は、高速で移動できるタイプが最適です。
移動速度が2~8m/秒のモデルを選ぶと、1秒間に進む距離が大きいため、流れの影響を受けにくくなります。
安定した操作性を求めるなら、有線接続タイプが最適です。
水中ドローンの多くは有線タイプが採用されており、無線接続で発生するような操作遅延が起こりにくいのが特徴です。
通信速度を向上させる「MC100」という装置も存在しますが、2025年1月時点では約1,500万円と非常に高額になっています。
そのため、特別な理由がない限り、有線接続モデルの水中ドローンを選ぶのが無難な選択肢になります。
おすすめの水中ドローン3選
ここでは、目的別におすすめの水中ドローンをいくつか紹介します。
【おすすめの水中ドローン】
1.PowerDolphin
2.CHASING M2
3.PowerRay
それではここから、おすすめの水中ドローンを徹底解説します。
PowerDolphin|水中地形や魚群探知機能が搭載
PowerVisionより発売されている「PowerDolphin」は、高画質4Kカメラ搭載の水中ドローンです。
機種 | PowerDolphin |
特徴 | 上下最大220°可動の4Kカメラ搭載/高性能な魚群探知機能/水中地形図自動スキャン機能 |
稼働可能時間 | 2時間 |
稼働可能距離 | 最大800m |
深度 | ー |
速度 | 最大4.5m/s |
サイズ | 534mm×230mm×125mm |
重量 | 約2.3kg |
カメラ画素 | 1080 Pixels |
使用用途 | 水中の生き物観察・撮影、釣りの撒き餌など |
本体価格 | 72,000円(税込)~ |
水中に潜れるタイプのドローンと異なり、水上を泳ぐドローンになります。
深く潜ることはできませんが、その代わりに最長800mまで無線操縦可能です。
PowerDolphinは、4Kの高画質カメラを搭載しており、上下に220°稼働するカメラによって、水上や水中を様々な角度から観察できます。
最大前進速度は4.5m/sで、ダイビングやサーフィンなどのマリンスポーツにも活用できます。
また、魚群探知機やベイトコンテナを装着することで、遠隔で魚の状況を確認したり魚を集めたりすることが可能です。
ルアーと針を取り付ければ、魚を釣り上げるまでを4K画質でリアルタイム観察する新しい体験が楽しめます。
さらに、指定された水域の水中地形図を自動的にスキャンして、水中データを獲得することもできます。
CHASING M2|全方向360度移動でき、安定したビデオ撮影が可能
「CHASING M2」は、CHASINGから発売されている法人向けの軽産業用水中ドローンです。
機種 | CHASING M2 |
特徴 | 360°移動可能/最大稼働可能水深100m/4Kカメラ搭載 |
稼働可能時間 | 2~4時間 |
稼働可能距離 | 200m |
深度 | 100m |
速度 | 1.5m/s |
サイズ | 380mm×267mm×165mm |
重量 | 4.5kg |
カメラ画素 | 1,200 Pixels |
使用用途 | 船舶検査、構造物点検、漁業 |
本体価格 | 328,000円(税込)~ |
このドローンの特徴は、360°移動が可能な点です。
通常、水中ドローンは前進のみの機体が多い中、「CHASING M2」は前後左右上下360°操縦可能で、水中を自由自在に動けます。
100mの水深に耐え、ロボットアームやLEDライトを取り付けることで、水中でも細かい作業を行うことが可能です。
スマートフォンや外部モニターにつなげて、水中の様子をリアルタイムで観測でき、船舶の検査やダムなどの構造物の点検、水産養殖場の管理や水生生物の確認など、様々な分で活躍します。
CHASING M2は、2023年9月をもって販売終了が発表されており、在庫分のみの販売になります。
PowerRay|4Kカメラ搭載で鮮明な映像や静止画が撮影可能
「PowerRay」はPowerVisionより発売されている、高画質4Kカメラ搭載の水中ドローンです。
機種 | PowerRay |
特徴 | 4Kカメラ搭載/LED内蔵/最大稼働可能水深30m/魚群探知機能搭載 |
稼働可能時間 | 0.5~4時間(低速~高速) |
稼働可能距離 | 最大70m |
深度 | 30m |
速度 | 1.5m/s |
サイズ | 465mm×270mm×126mm |
重量 | 3.8kg |
カメラ画素 | 1,200 Pixels |
使用用途 | 水中撮影、ダイビング、ボート、釣り、深度測定 |
本体価格 | ¥89,000(税込)~ |
「PowerRay」はPowerVisionより発売されている、高画質4Kカメラ搭載の水中ドローンです。
1200万画素のカメラによって水中の景色を鮮明に映し出し、海底の世界を観察できます。
LEDライト内蔵で、水中の暗い場所でも快適に操作可能です。
PowerSeekerを装着すれば、魚群探知機能で魚を見つけたり、水深70mまでの地形情報をリアルタイムで確認できます。
最大稼働4時間、最大30mまで潜航でき、本体は耐性のある軽量アルミニウムで覆われているため、レモンザメに噛まれても表面の損傷のみで不具合・故障はありませんでした。
ウィザード版に同梱されているPowerRay専用VRゴーグルを使用することで、まるでダイビングしているかのような没入感を味わえます。
まとめ
本記事では、水中ドローンの概要や種類、必要な資格や許可申請を徹底解説しました。
また、おすすめの水中ドローン3選やその選び方、始め方も詳しく紹介しています。
水中ドローンを操作するのには現状特に資格は必要ありませんが、今後法整備によってルール化されていく可能性があります。
情報をこまめにチェックし、モラルを守って安全な操縦を心がけましょう。
また、個人用の水中ドローンを持つ場合は、様々な種類が発売されているので、使用目的によって選ぶことが重要です。
水中ドローンは、技術の進化に伴い、レジャーはもちろん、海洋調査や水産業において多様な可能性を広げています。
特にROV(遠隔操作型無人潜水機)は、人が立ち入れないような深海や危険地域での作業を効率化し、安全性やコスト削減の面でも大きなメリットをもたらしています。
水中ドローンは、今後さらに技術が進歩していくことが期待され、海洋探索や水産業の分野でイノベーションを起こすことでしょう。
おすすめのドローンスクールは?
おすすめのスクールを知りたいという問い合わせを多く頂くため、当サイトのおすすめドローンスクールを紹介します。
当サイトのおすすめのドローンスクールは「ドローン免許学校(旧NBドローンスクール)」です!
ドローン免許学校は株式会社スカイリードが名古屋を中心に全国展開中のドローンスクールです。
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どのドローンスクールも教えられる内容には大差はなく、受講する生徒のほとんどが講師の人柄やアフターフォロー(仕事紹介)などでスクールを選択しています。
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