ドローンには自動車免許を取得するときに通うような「スクール」が存在します。しかし、明確に言うとドローンには「免許」は存在しません。では、ドローンスクールとは一体何をする場所なのでしょうか。
「ドローンを飛ばすのには免許が必要なのか?」「ドローンの免許ってどうやって取るの?」「ドローンの免許を取るのにお金はどれくあいかかるの?」こういった疑問を抱えた人が多いはずです。
この記事では、それらの疑問を解消するためにドローンスクールや免許について詳しくまとめました!これからドローンを取ろうと思っている方はぜひ読んでみてください。
【この記事でわかること】
・ドローンスクールに通うメリット
・ドローン免許について
・おすすめのドローンスクール
ドローンのスクールに通うメリットとは?
ドローンのスクールに通うメリットは一体どんなものがあるのでしょうか。
【ドローンスクール概要】
2017年に国土交通省が国土交通省航空局ホームページにて「無人航空機の講習団体及び管理団体」を掲載開始して以降、多くのドローンスクールが誕生しました。スクールが年々増えるにつれて利用者も増加しており、今後ますますスクールの競争が激化していくと予想されています。
スクールにはドローン未経験者を一定の技量と知識まで育成する「学校」と、技量と知識を審査する「認定制度」の2つのタイプが存在します。また、スクールによっては撮影や測量といった産業分野の知識や技能を教えることで、他のスクールとの差別化を行っている団体もあります。
このようにドローンスクールで学べる内容は今後も増えていくと考えられており、スクールに通ったことがあるかどうかでドローンオペレーターのスキルの差が大きくなっていきます。
ドローンスクールに通うことで、得られる1番のメリットはドローンオペレーターとしてのスキルの向上にあります。
ドローンのスクールで得られるスキルや免許とは?
ドローンスクールではどんなスキルが得られるのでしょうか?また、講習団体が発行する「ドローン免許」とはどのようなものなのでしょうか?
【ドローンスクールで得られるスキル】
・操縦技能が身につく
・ドローンの法律に関する正しい知識が身につく
・ドローンの機体や用語に関する基礎的な知識が身につく
【ドローンスクールで取得出来る免許とは】
結論から言いますと、ドローンには自動車のように「免許」が存在しません。では、なぜネット上ではドローンに免許があるかのように記載されていることが多いのでしょうか?
それは、ドローンには認定制度というものが存在し、国土交通省が認可した民間団体が発行している資格を多くの人が「ドローン免許」と呼ぶようになり、今では“ドローン免許”が当たり前となったからです。
ドローンを飛ばすのに必ずしも必要ではない免許ですが、場所によっては免許がないと飛ばせなかったり、ドローンを使った空撮などの仕事を受けるときもドローン免許を持っていたほうが受けやすいので、これからドローンに関する趣味や仕事を始めたい方はスクールに通って免許を発行してもらうのをおすすめします。
ドローンのスクールでおすすめなのはどこ?
一般的に「ドローン免許」と呼ばれるのは国土交通省の無人航空機の講習及び管理団体一覧に掲載されている管理団体が発行するものです。
【ドローンの免許を取るのにおすすめなのはこんな人】
・お仕事・業務でドローンを使用される方(カメラマン、測量、アート、不動産など)
・趣味でドローンを飛ばしたいが、基礎的な知識や技術を身に着けておきたい方
・今後ドローンを使った仕事をしたいと思っている方
当サイトではドローン免許を取るには実践的な力を付けるために、実技+座学を実施している団体にて受講をするのをおすすめしています。
コースによっては、ドローン初心者だけでなく玄人の方でも受講できる難易度の高いものもあります。
ここでは、実際にドローンを免許を取得するのにおすすめのドローンスクールについて、受講料や受講条件なども記載してご紹介していきます。(紹介するのは実技+座学の講義を行っている有名な団体です)
1位「DJI CAMP(ドローンスクール)」
DJI CAMP(ドローンスクール)とはマルチコプター(ドローン)およびカメラ技術を開発・製造するグローバルリーダー、DJIの日本法人であるDJI JAPAN株式会社が主催する操縦者向けの民間資格です。DJIのマルチコプターを、正しくより安全に使用できる操縦者を認定する企業向けプログラムであるDJI CAMPは、DJIのマルチコプターの正しい知識、正しい操縦方法、そして飛行モラルを習得しているかを評価しています。
DJIスペシャリストとは、10時間以上の飛行操縦経験がある操縦者で、DJI製品のユーザーマニュアルを事前に熟読し、実際のマルチコプター業務に従事できる者。DJIスペシャリスト育成プログラムでは、講座の受講の後、認定試験を受けていただき、合格者にはDJIが発行するDJIスペシャリストライセンスに必要な修了証を発行します。(DJI ARENA by JDRONE TOKYOより引用)
DJIは日本だけでなく世界中で使われるドローンの実に70%のシェアを誇るグローバルメーカーです。そのため豊富な飛行データや安全性に関する知見を得られるカリキュラムが魅力的です。
注意点としては、DJI CAMP(ドローンスクール)受講者はDJI製の機体を所持もしくはDJI製の機体での飛行実績がないと受講が出来ないので、講義を受ける前にしっかりと確認しましょう。
コース名 | DJIスペシャリスト |
受講料 | 5万円~10万円(税別) |
認定書発行費用 | 15,000円(税別) |
資格更新料 | 有償化の予定 |
受講条件 | DJIユーザー、10時間以上の飛行操縦経験 |
コース名 | DJIインストラクター |
受講料 | 10万円(税別) |
認定書発行費用 | 15,000円(税別) |
資格更新料 | 有償化の予定 |
受講条件 | ・DJIユーザー ・50時間以上のフライト経験 ・第三級陸上特殊無線技士保持者 ◆以下を行う企業または個人事業主 ・DJI CAMPスペシャリスト講座を開催 ・DJIスペシャリストの教育 ・DJIスペシャリストの監督 ・DJIスペシャリストの技能認定を行う |
2位「DPA(一般社団法人ドローン操縦士協会)」
一般社団法人 ドローン操縦士協会(略称:DPA(ディーパ))は、ドローン航空業界の安全確保につとめ当該技術・知識の普及と諸般の研究調査を行い、ドローンの健全な発展を促進しています。
昨今のドローンの急速な普及に準じて、ドローンを有効活用する産業分野は増え続け、ドローン使途の幅は一気に広がっていますが、ドローン操縦士の技術・技量および飛行に関する関連法制への理解がドローン実用化の進展についていけず、重要な建築物(首相官邸・有名神社・城郭など)への落下事件が相次ぎ社会問題化しています。
本協会は、ドローンに関連する問題を解決すべく、ドローン操縦技術に関して認定ライセンス制度を構築し、ドローンの先なる時代の航空安全の保全のための教育事業を履行するための活動を行っております。(DPA公式HPより)
DPA(ディーパ)は座学だけでなく、飛行実技に力を入れているのが特徴で、ドローンオペレーターとして現場での即戦力になるためのカリキュラムが強みです。
コース名 | ドローン操縦士 回転翼3級 |
受講料 | 20万円(税別) |
資格認定証等の発行及び認定料 | 12,000円(税込) |
資格更新料(2年ごと) | 6,000円(税込) |
受講条件 | 0時間以上のフライト経験 |
コース名 | ドローンインストラクター 回転翼3級 |
受講料 | 非公開 |
資格更新料(2年ごと) | 非公開 |
受講条件 | 10時間以上のフライト経験 |
3位「JUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議)」
一般社団法人日本UAS産業振興協議会(Japan UAS Industrial Development Associationの頭文字をとってJUIDA)は、日本の無人航空機の新たな産業・市場の創造支援と、産業の健全な発展への貢献を目的として2014年7月に設立された民間団体です。
JUIDA(ドローンスクール)の講座では無人航空機(ドローン)を安全に飛行させるための知識と操縦技術を学ぶことができます。10時間以上の実技飛行の時間も確保しているので全くの未経験からでも操縦技能を身につけることができます。
コース名 | 操縦技能証明 |
受講料 | 20万円~40万円(税別) |
操縦技能証明証発行費用 | 20,000円(税別) |
資格更新料(2年ごと) | 7,000円(税別) |
受講条件 | なし |
コース名 | 安全運航管理者 |
受講料 | 5万円~7万円(税別) |
操縦技能証明証発行費用 | 15,000円(税別) |
資格更新料(2年ごと) | 3,000円(税別) |
受講条件 | なし |
コース名 | インストラクター |
受講料 | 非公開 |
資格更新料 | 非公開 |
受講条件 | JUIDA認定校の推薦 |
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