2022年より国家資格制度も導入されたドローンですが、趣味だけでなく仕事としてドローン技術を活かしたいと思う人も増えてます。
しかし、そもそもドローン関連の仕事には、どれくらいの将来性が有るのでしょうか。
また、ドローンに関する仕事には、どのようなものがあるのでしょうか。
この記事では、ドローンの仕事の種類や向いている人について解説しながら、その将来性についてもお話していきます。
この記事を読むと分かること
・ドローンの仕事の将来性
・ドローン関連の仕事の種類
・ドローンの仕事に向いている人の特徴
▼ドローンの仕事に関して詳しく解説した動画▼
ドローン関連の仕事は将来性がある!
ドローン市場は年々拡大していて、ドローンが農業散布や点検の分野でより一層の活躍が期待できる上に、物流や防犯の分野でも市場の成長が見込まれています。
また、経済産業省といった公的機関が民間企業のドローン活用を支援する動きを見せていることで、これから企業のドローン導入がより活発となることが予想されます。
以上のことから、今後はドローン関連の仕事の需要拡大が期待できそうで、将来性がある仕事になりそうです。
ドローンに関する仕事は大きく2つに大別できる
ドローンに関する仕事は、「ドローンやシステムを作る仕事」と「ドローンを実際に操縦する仕事」の2つに大きく分けられます。
空撮のみならず、点検・測量・物流や地方創生・防犯などの分野や今注目の機会も多いドローンショーなど今後ドローンの活用が拡大するにつれ、どちらの仕事も求人が増えるでしょう。
それでは、それぞれどんな仕事なのでしょうか。
次はそれぞれの仕事内容について説明していきます。
ドローンやシステムを作る仕事
まずは、ドローンやシステムを作る仕事について解説します。
いわゆるドローンエンジニアといわれる仕事で、ドローンのソフトウェアやハードウェアのみならず、アプリケーションを企画・設計開発したり検証たりします。
システム設計もするので、プログラミング言語のテクニックが必須で、ドローンの機能をアップグレードする高いスキルも必要となるでしょう。
現状はドローンエンジニアが不足している状態のため、今後ドローン市場が拡大するにつれ確実に需要が大きくなる仕事ともいえます。
ドローンを実際に操縦する仕事
目的に応じて操縦するドローン操縦士やドローンパイロットと呼ばれる仕事と、ドローンを教えるドローン講師の2つに大別できます。
現在、空撮・農薬散布・検査・点検・防犯・物流・水中撮影・水質検査・ドローンショーなどドローンを使用する目的が増えているため、活躍の場が増えつつある仕事です。
ドローンを操縦する人が増えれば、もちろんその人達を指導する講師が必要となるので、ドローン講師も今後も求人が増えるでしょう。
仕事に応じた許可のための申請やドローンのメンテナンスも行い、法律を守り安全なドローンを操縦するために多くの知識や高い技術力も必要となる仕事です。
ドローンの仕事に就くには資格の取得がおすすめ
ドローン関連の仕事に就くために、資格は必須ではありませんが、企業からの信頼の獲得と客観的なスキルの証明として取得しておくのがおすすめです。
資格には、国家資格と民間資格の2つがあります。国家資格が2022年12月から導入され、さらに資格がスキルの証明となる流れが活発となっています。
国家資格とは「無人航空機操縦者技能証明」のことで、一等資格は飛行許可申請が通れば都心上空でも飛行や撮影が可能となったことが、これまでの制度からの変更点で注目されています。
民間資格の代表的なものをあげると、
- 国土交通省から認可を受けた登録講習機関ドローン検定協会のドローン検定
- 一般社団法人 ドローン操縦士協会が認定している資格(ドローン操縦士回転翼)
- 一般社団法人日本UAS産業振興協議会が認定する資格(JUIDA無人航空機操縦技能・安全運航管理者)
- ドローンメーカー最大手であるDJI JAPAN株式会社が認める民間資格(DJI CAMP)
などがあります。
「国家資格が導入されたから民間資格は必要ないのではないか」と思う方もいるでしょう。
しかし、民間資格を持つことで国家資格取得に伴う講習時間が短縮されたり、費用にも関わってきます。
国家資格であれ民間資格であれ、資格の取得は、企業だけでなく、実際操縦する際に関わるドローンの知識が少ない周辺住民からの理解も得やすくなります。
ドローンを使用した代表的な仕事を紹介
実際にドローンを使用した仕事はどのようなものがあるのでしょうか。
これから、代表的な4つの仕事を紹介したいと思います。
ドローンによる空撮
カメラを搭載したドローンを操縦・撮影し、写真や映像を制作する仕事です。
テレビをはじめ、映画やミュージックビデオの素材として撮影したり、結婚式のセレモニー映像を撮影することもあります。
操縦スキルだけでなく、カメラワークのクリエイティブ力や映像全体をイメージしながら撮影するセンスが求められる仕事です。
ドローン測量
建設関係の現場、特に人がなかなか入れない場所や広大な測量が必要な場所で、測量をスピーディーかつ正確に担う仕事です。
低コストかつ人員削減にもなるので、需要は高まる分野です。
ただ、測量を行うための国家資格である「測量士」もしくは「測量士補」を保有していることが条件であることは注意しましょう。
点検業務
ダムや地下などのインフラや、マンションなど建物点検をする仕事です。
人が入るには危険な場所でも点検をスムーズに行えるため、足場を組む必要もないので効率的に作業を行えます。
そして正確に点検できるので、ドローンが活躍する仕事の代表のひとつといえるでしょう。
農薬散布
ドローンを使用して、田んぼや畑に農薬を散布する仕事です。
近年特に農業の分野においては、少子高齢化が進み、人員不足が問題となっています。
ドローンによる農薬散布は、短時間で労力もさほどかからず低コストで農薬をまけるため、今後も需要が期待される仕事です。
ドローンの仕事に向いている人の3つの特徴
「特別な才能がないとドローン関係の仕事に就けない?」
「一体どんな人がドローンの仕事に向いているの?」
「興味はあるけど、私は向いているのだろうか」と不安に感じる人も実際多くいます。
最後に、ドローンの仕事にむいている人の特徴を解説していきます。
1.好奇心と学び続ける姿勢をもっている
ドローン関連の仕事には幅広い知識が必須となります。
好奇心をもって知識とトレンドを常に吸収し、成長し続ける人が向いているでしょう。
また、ドローンはまだ法的な面において発展途上のため、今後どんどん変化していきます。
その変化についていき、企業からの信頼を継続・つまりは仕事を継続するために、常にアンテナをはり新しい知識を身につける力が必要です。
2.注意力・判断力があり臨機応変に対応できる
安全な飛行を可能にするために、ルールや法を守ることはもちろん、飛行状況やまわりの環境の把握ができる注意力が必要です。
また、天候や風向きなど上空の状態はとばしてみないとわからないこともあり、トラブルにも的確な判断力もって柔軟に対応できる力も求められます。
パイロットだけでなく、ドローンエンジニアも課題の解決や設計と現実の差異に直面した時など、判断力と臨機応変に対応できる力が重要となります。
3.想像力と問題を解決する力をもっている
あらかじめリスクや計画を想定して、問題が起きたときの解決策を提案できる人が向いています。
ドローンをとばしてからでないとわからない環境下での空撮の撮影方法や農薬散布の手順・点検手法など、その時の現場でベストな方法を考え、問題が起きても解決できる能力が必要です。
まとめ
ここまでドローンの仕事の将来性と内容・向いている人について解説しました。
ドローン市場は年々悪台の一途をたどる、成長産業の1つであり、今後ますますそのじゅようは大きくなると予想されています。
いきなり仕事にするのが不安な人も、今から副業からはじめて将来本格的に仕事にできるよう準備していくのもおすすめです。
現在実証段階の分野の仕事も含め、ドローンの市場は拡大を続けるので、ドローン関連の仕事は増加し、将来は明るいでしょう。