ドローン農薬散布を仕事にする!年収例や仕事を獲得する方法を解説

ドローン農薬散布を仕事にする!年収例や仕事を獲得する方法を解説

近年農業分野においても、ドローンの需要が高まっています。

これまでは、散布機やヘリを使用して散布するのが主流でした。

しかし、従来の方法では多額の費用やマンパワーが必要となります。

そこで近年注目を集めているのが、ドローン農薬散布です。

ドローンを遠隔操縦することで農薬散布ができるため、従来よりも作業効率よく農薬散布ができます。

また、ドローンの最新技術を農業分野で活用することで実現できる「スマート農業」は、農林水産省によって推奨されています。

環境にも優しく効率的に作業を行えるドローン農薬散布は、今後農業分野において普及が加速していくことでしょう。

この記事ではドローン農薬散布の仕事・年収・仕事を獲得する方法について、詳しく解説していきます。

この記事を読むと分かること
・ドローン農薬散布の仕事と年収について
・ドローン農薬散布の仕事を獲得する方法
・ドローン農薬散布のメリットとデメリット

▼ドローン農薬散布の仕事について詳しく▼

ドローン農薬散布ってどんな仕事?

ドローン農薬散布を仕事にする!年収例や仕事を獲得する方法を解説

では具体的にドローン農薬散布とはどのような仕事なのか、詳しく解説していきます。

ドローン農薬散布とは、農地に散布する農薬をドローンに搭載し、散布する作業のことです。

現在農業などの第一次産業では、少子高齢化や人手不足が深刻です。

そのため、ドローン農薬散布は需要が高まっている仕事と言えます。

ただし農薬散布時期は夏期に需要が集中しているため、他のビジネスと並行して行っている事業者が多いのが実情です。

仕事としては農家に代わって農薬散布を行う「代行」と、農家自身でドローン農薬散布の「導入」を行う二種類があります。

ビジネスとしてドローン農薬散布を行うには、年収がどの程度なのかも気になるポイントです。

次項で詳しく解説していきます。

 

ドローン農薬散布の年収例を解説

ドローン農薬散布を仕事にする!年収例や仕事を獲得する方法を解説

ドローン農薬散布を仕事とする場合、年収はどのくらいなのか詳しく解説していきます。

ドローンを使用した農薬散布の相場は、10a(アール)あたり2,000円〜3,000円です。

仕事を依頼してくれる農家さんが保有する田畑の面積によって、年収は変動します。

例えば農家さん保有の田畑面積が10haの場合、一回の農薬散布で200,000円〜300,000円程度の収入になります。

農薬散布の種類としては除草剤や殺虫剤の散布する防除作業があるため、平均して1年に3〜5回程の依頼が発生するでしょう。

同じ農家さんが1年間継続して仕事を依頼してくれた場合、600,000円〜1,500,000円程度の収入が見込めます。

ドローン農薬散布の仕事を獲得する方法は?

ドローン農薬散布を仕事にする!年収例や仕事を獲得する方法を解説

では、ビジネスとしてドローン農薬散布の仕事を獲得するにはどうすればいいのでしょうか。

具体的に、ドローン農薬散布の仕事を獲得する方法について解説していきます。

ドローン農薬散布を代行する場合、仕事の依頼主は農地を保有する農家さんです。

農家を含む第一次産業では少子高齢化が深刻な問題となっており、ネットで広告を出したとしても反響を得ることはむつかしいのが現状となっています。

ネットを介さずに農薬散布の仕事を獲得する方法として、一番効果的なのは実際に農家さんの元へ出向いてデモンストレーションを行うことです。

ドローン農薬散布を依頼することで、いかに効率よく農薬散布ができるのかを実際に見てもらうのが一番効果的な方法と言えます。

ドローン農薬散布のメリットは?

ドローン農薬散布を仕事にする!年収例や仕事を獲得する方法を解説

現在、少子高齢化により農家の人手不足は深刻な問題となっています。

人手不足問題を解決するためにも、ドローン農薬散布は今後さらに需要が高まっていくでしょう。

では、実際にドローン農薬散布を導入することで得られるメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

次項で詳しく解説していきます。

きつい作業・危険な作業から解放される

従来の人力散布ではきつい危険な作業だった農薬散布が、ドローンの活用により半自動で行える楽な作業へ変わります。

重たい散布機を背負って広い田畑に農薬を散布するというのは、非常に過酷で危険な重労働でした。

この過酷で危険な重労働から開放されることが、ドローン農薬散布に切り替える大きなメリットと言えるでしょう。

年々夏の暑さが厳しくなっている中、高齢者がこの過酷な作業を夏期に1人で行うことは熱中症などの危険も高まります。

地上からドローンを遠隔操縦し農薬散布をすることで、農業者の労働負担が大幅に軽減されるでしょう。

作業時間を大幅にカットできる

農薬散布にドローンを導入することで得られるもうひとつのメリットに、作業時間を大幅にカットできることがあげられます。

人力頼みの従来の方法だと約1時間ほどかかる作業が、ドローン農薬散布に切り替えることで1/60の約1分程度にまで時間短縮が可能です。

これだけ時間効率よく作業ができるようになれば、その分他の作業に時間を回せるのは大きなメリットです。

過酷な環境下で体力を消耗し時間も奪われてしまう農薬散布が、短時間で終わる楽な作業へと変わるのは農業者にとってもありがたいのではないでしょうか。

農薬散布者の安全性を確保できる

ドローンを活用して農薬散布を行うもう一つのメリットは、農薬散布者の安全性を確保できることです。

従来の方法では、散布する際に農薬に触れる時間がどうしても長くなります。

防護服などで対策していても、自分で散布した農薬の微粉末などを吸い込んでしまうリスクにさらされるでしょう。

ドローンを活用すれば遠隔操縦で散布ができるため、散布者が農薬に触れる時間を格段に短縮できます。

散布者の人体への影響を最小限に抑えられるという点においても、ドローン農薬散布の大きなメリットの1つです。

ドローン農薬散布のデメリットは?

ドローン農薬散布を仕事にする!年収例や仕事を獲得する方法を解説

過酷でつらい重労働から開放され、作業効率もよくなるとなればすぐさまドローン農薬散布を導入したいと考える方が多いのではないのでしょうか。

しかしドローン農薬散布を導入するとなると、もちろんデメリットもあります。

実際にドローン農薬散布を行う際に発生するデメリットについて、次項で詳しく解説していきます。

ドローンの導入に数百万の費用がかかる

ドローン農薬散布を導入するにあたって、一番のデメリットは初期投資が必要となることです。

農業用ドローンの購入費用の目安は200万〜300万、維持費は年間20万程度と言われています。

またドローンを操縦するためにはスクールに通って資格を取得する必要があるため、その費用が20万〜30万円程度必要になります。

ただし、ドローンパイロットに農薬散布を「代行」してもらう方法や、国や地方自治体からの補助金制度を活用できる場合もあります。

近隣の農家と機材を共有したりするなど、アイデア次第で費用を抑えることは可能です。

ドローンのメンテナンスが大変

ドローンは精密機械の一種なので従来の散布機と比較すると、メンテナンスに手間がかかるというのがもうひとつのデメリットと言えるでしょう。

従来の散布機にはない点としては、下記の項目に注意が必要です。

・農薬散布作業の後に、配管・ポンプ・ノズルなどの掃除が必要
・ドローンの保管場所の温度管理が必要
・ドローンにホコリがつかないように注意が必要
・冬期の保管に関しては、ポンプの中が凍らないよう不凍液が必要

また、機体によっては年に一度の定期点検が義務付けられている機種もあります。

ドローンを購入する際には、メンテナンスやアフターサポートなどが充実しているかどうかも重要なポイントです。

申請手続きに手間と時間がかかる

ドローン農薬散布を導入するには、国土交通省・農水協・地方自治体などにさまざまな申請書類を提出する必要があります。

例えば飛行許可申請ひとつとっても10種類以上の申請書類の提出が義務付けられており、初心者や高齢者にとってはとても面倒な手続きに感じるでしょう。

一度きりの手続きではなくシーズン毎・飛行の度に必要な申請もあるため、従来の散布機の使用と比較するとわずらわしく感じてしまいます。

ただし代理申請のサービスを提供している会社もあるため、ドローン購入を検討する際に確認しておくと良いでしょう。

詳しい申請手続きの内容については、次項で詳しく解説していきます。

ドローン農薬散布の必要な手続きとは?

ドローンでの農薬散布に必要な申請は、下記の通りです。

・ドローン登録システムへの機体登録
・国土交通省への飛行許可・承認手続き
・ドローン情報基盤システム(FISS)への飛行計画登録

ドローンの機体が手元に届いたら、機体登録を行います。

つぎに国土交通省への飛行許可・承認手続きについて説明します。

飛行申請を行うには、「操縦者に関する要件」を満たさなければなりません。

この要件は、農業用ドローンスクールで講習を受けることですべて満たすことが可能です。

また、飛行申請には「個別申請」と「包括申請」がありますが、「包括申請」を選択するのがおすすめです。

最後に、ドローン情報基盤システム(FISS)への飛行計画登録について解説します。

FISSはドローンなどの無人航空機同士と旅客機との間で安全な飛行を確保するため、国土交通省へ事前に「いつ、どこで、なにを飛ばすのか。」という情報を共有するためのシステムです。

令和元年7月より登録が義務化され、飛行の度に提出が必要になります。

まとめ

ドローン農薬散布を仕事にする!年収例や仕事を獲得する方法を解説

今回はビジネスとしてのドローン農薬散布・年収や仕事の獲得方法・導入するにあたってのメリット・デメリットについて解説しました。

ビジネスとしてのドローン農薬散布の需要は、今後さらに高まるでしょう。

依頼主である農家さんの高齢化・人手不足問題は非常に深刻です。

環境負荷や作業の効率化を加味すると、農業用ドローンの操縦ができるパイロットは全国から仕事を獲得することもできます。

そのためには農業用ドローンスクールで講習を受け、ドローンパイロットの資格を取っておくことで年収アップにつながるでしょう。

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