ドローンは様々な場面でよく目にしますが、実際はどのようなビジネス分野で活躍しているのでしょうか。
代表的なビジネス分野は、TV関係や土木・建築関係、農業などがあげられます。
また職種によって、ドローンの資格や職種専門資格が必要です。
そこで今回は職種別の平均年収や、取得しておいた方が良いおすすめの資格を紹介します。
他者との差別化がはかれる資格や免許取得は、今後さらなる発展が予想されるドローン業界で有利に働くでしょう。
この記事はこんな人におすすめです
・ドローンを利用した仕事について知りたい人
・ドローンビジネス分野の各年収や必要な資格が知りたい人
▼ドローンの仕事に関して詳しく解説した動画▼
ドローンを利用した仕事とは?年収例も紹介!
ドローンを利用した仕事には、様々な職種があります。
また職種によっては、ドローンを操縦するため必要な技術や資格が求められる場合も。
ドローンを利用した仕事
・空撮(静止画)
・動画空撮
・測量・点検
・農業(農薬散布)
空撮(静止画)
私たちがドローンと聞いて1番に思い浮かぶのが、ドローンのビジネスで人気の空撮ではないでしょうか。
静止画の空撮はドローンでしか撮影できない場所や、観光地の風景画・不動産などの広告用として、よく活用されています。
空撮は天候や撮影時間に左右される場合もあり、一部の空撮パイロットはドローンの高い知識と操縦技術が求められます。
またドローン操作のスキルだけなく、クライアントが求める写真撮影スキルも必要です。
空撮(静止画)パイロットの気になる平均年収や、現場で活躍する際に活かせる資格を紹介します。
空撮(静止画)の年収は?
空撮(静止画)パイロットの平均年収は、約350万円~640万円です。
空撮ビジネスは、カメラを搭載したドローンがあれば誰でも参入できます。
そのため、比較的始めやすいビジネスです。
ストックフォトサービスやVR素材映像などで、空撮映像・画像の作品を売買できます。
その際、他者との差別化やクライアントの要求に合う作品を撮影することが重要です。
ドローン技術に加えて空撮関係の資格取得を目指し、スキルアップを目指しましょう。
ドローン空撮(静止画)におすすめの資格
ドローン空撮(静止画)に活かせる、取得しておくと良いおすすめの資格を紹介します。
ドローン空撮(静止画)に活かせる資格
・ドローン民間資格
・DPCA商業撮影撮影操縦士
DPCA(一般社団法人ドローン撮影クリエーターズ協会)とは、ドローン空撮に特化した団体です。
講習内容は動画撮影に関するカリキュラムがメインとなります。
しかし魅力的に撮影するテクニックや演出方法、空撮のクオリティがアップする機材についての知識が学べます。
空撮(静止画)の仕事でさらなる活躍を目指すため、資格取得を目指してみましょう。
動画空撮
TVやSNS・映画などで見ない日はないのが、動画空撮ではないでしょうか。
スポーツ観戦や花火大会、プロモーションビデオから災害時まで幅広い場面で活用されています。
静止画空撮と同様、場所や天候などに左右されるため、時にレベルの高いドローン技術が必要です。
動画空撮ならではの大迫力な映像を作成するには、動画編集・ソフトなどの知識も合わせて習得しておくと良いでしょう。
動画空撮パイロットの平均年収や、現場で活躍する際に活かせる資格を紹介します。
動画空撮の年収は?
動画空撮パイロットの平均年収は、約350万円~640万円です。
動画を搭載したドローンは、手振れ防止機能がある4Kでも撮影できます。
そのため、初心者でも比較的簡単にキレイな動画撮影が可能です。
ただ参入者が多いため、クライアントにより報酬やクオリティーにバラツキがあります。
収入増を目指したい人は、ドローン操縦技術と撮影技術の専門的スキルを磨くことが大切です。
動画空撮におすすめの資格
動画空撮に活かせる、取得しておくと良いおすすめの資格を紹介します。
動画空撮に活かせる資格
・ドローン民間資格
・DPCA商業撮影撮影操縦士
・DPCA FPV撮影操縦士
DPCA商業撮影撮影操縦士は、魅力的な撮影テクニックや演出方法、空撮の機材について学べます。
DPCA FPV撮影操縦士は、視聴者が本当に空を飛んでいるような感覚を得られるFPV撮影が可能です。
一部の人気企業では、ハイレベルな「映像クオリティー・機体・ドローン操縦技術」が求められることがあります。
動画撮影の特別な資格は、所有していると強い武器になるでしょう。
測量・点検
私たちが快適・安全に過ごすために重要なのが、土木や建設業界でのドローンを使った測量や点検作業です。
ドローンで測量・点検するメリット
・時間短縮による大幅なコスト削減
・高度なデータ収集
・安全性の確保
・作業効率の向上
土木関係の測量では、空撮やソフトウェア解析、3Dモデリングでドローンを飛行させます。
建設関係の点検では、人が入れない場所や地下鉄内でよく活用しています。
現場で安全に作業するためには、ドローンの高度なスキルが必要です。
測量・点検の平均年収や、現場で活躍する際に活かせる資格を紹介していきます。
測量・点検の年収は?
測量・点検の平均年収は、約300万円~500万円です。
ただし特定の技術が求められるため、業種や業務内容により収入は異なる場合があります。
仕事内容によって、民間資格や国家ライセンスの有無が求められます。
測量・点検でドローンを扱う際には、ドローン操縦のスキルアップを目指すのことがおすすめです。
測量・点検は需要が増えている分野ですが、依然として人材不足が課題となっています。
積極的にドローンスクールに通うなどして、専門的な知識と技術を身につけ、収入向上へ繋げましょう。
測量・点検におすすめの資格
測量・点検に活かせる、取得しておくと良いおすすめの資格を紹介します。
測量・点検に活かせる資格
・「測量士」もしくは「測量士補」
・ドローン民間資格
「測量士」もしくは「測量士補」は、ドローンに搭載されている機能で「GPS・地形のXYZデータ・写真データ」を取得します。
測量業務は、国家資格を取得している者しか測量できないので注意しましょう。
そのため、測量に関わる仕事を目指す人は「測量士」もしくは「測量士補」の資格取得が必須です。
点検は、インフラや住宅の老朽化などで活用されています。
様々な場面で効率的に点検作業するためには、ドローンの民間資格取得が望ましいでしょう。
農業(農薬散布)
ドローンは、農業の分野でも大活躍しています。
特に農薬散布において、効果的な成果を発揮しています。
従来の農薬散布はヘリコプターなどを使用し、時間もコストもかかっていました。
しかし、ドローンの普及により大幅な時間とコスト削減が実現しました。
ドローン普及の効果
・広範囲にへの農薬散布
・高所から均一に散布可能
・効率的な農薬の使用量の実現
・農作業の効率化アップ
・作業負担の軽減
農薬散布でドローンを使用するためには、農業ドローンの操縦技術や農薬散布の知識・資格を取得しておきしょう。
農業(農薬散布)の平均年収や、現場で活躍する際に活かせる資格を紹介していきます。
農業(農薬散布)の年収は?
農業(農薬散布)の年収は、約60万円~500万円と大きく幅があります。
理由として、農業の収入は季節や天候に大きく左右されるためです。
また人材不足や後継者不足、高齢化などの問題も存在します。
しかし高齢化が進む中、若い世代や企業でドローンによる農薬散布の増加が見込まれています。
ドローン活用による時間やコスト削減により、今後さらに農業ドローンが普及するでしょう。
農業(農薬散布)におすすめの資格
農業(農薬散布)に活かせる、取得しておくと良いおすすめの資格を紹介します。
農業(農薬散布)に活かせる資格
・産業用マルチローターオペレーター技能認定証
・技能認定証明証
上記の資格は任意の資格ですが「農林水産協会の認定機」または「DJIかクボタ製の機体」を使う場合、資格取得が必須となります。
農薬散布の専門的な知識や技術を身につけ、効果的な作業ができる資格ですのでぜひ取得しましょう。
ドローンを利用した仕事は今後増える?
ドローン産業は近年ますます発展していますが、今後もさらに成長が見込まれています。
現在はドローン飛行における法的な規制が多く、ドローンの活用は最大限活かしきれていません。
また、人材不足や資格・免許取得者も多くありません。
しかし2022年に免許制度が導入されたり、大企業の参入が増加しています。
需要が増えていくと、ドローン技術やサービスの発展が期待されます。
さらに今後ドローンの法規制が緩和されることで、ドローン産業は急速に拡大していくでしょう。
以上の理由から、ドローンを使った仕事の将来性は高いと予想されます。
ドローンを利用した仕事|職種別の年収例やおすすめの資格まとめ
今回はドローンを利用した仕事の職種別平均年収や、おすすめの資格を紹介しました。
ドローン職種別の平均年収とおすすめの資格
【職種別の平均年収】
・空撮(静止画):約350万円~640万円
・動画空撮:約350万円~640万円
・測量・点検:約300万円~500万円
・農業(農薬散布):約60万円~500万円
【おすすめの資格】
・ドローン民間資格
・DPCA商業撮影撮影操縦士
・DPCA FPV撮影操縦士
「測量士」もしくは「測量士補」
・産業用マルチローターオペレーター技能認定証
・技能認定証明証
ドローン業界は今後も需要が増えるでしょう。
そのためにも、各分野で求められるニーズをしっかり理解しておくことが大切です。
スキルアップに繋げるためにも、資格や免許取得を目指してみてはいかがでしょうか。