JUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議会)は日本最大のドローンの管理団体で、日本中にJUIDAの認定ドローンスクールが開校しています。
ドローンの安全な運航を実現するために、正しい知識や安全な操縦スキルを学べ、指定のコースを受講し修了することでドローンの認定資格を取得可能です。
ではそんなJUIDAの年会費はどれくらいかかるのでしょうか。
この記事ではJUIDAの入会費や年会費、認定スクールの受講料など主にJUIDAの費用面について詳しく解説していきます。
\いよいよ12/5よりドローン操縦免許の国家資格化がスタートしました!/
JUIDAの年会費は会員種別により異なる
JUIDAの年会費は会員種別にもよりますが、個人で入会する場合は5千円、もしくは1万円に設定されています。
また、入会金についても会員種別によって異なっており、例えば会社でまとめて入会する場合などは団体で入会することで費用を抑えることが可能です。
それぞれの会員種別について詳しく解説します。
JUIDAの会員種別ごとの入会金・年会費を解説
JUIDAの年会費は、会員種別により大きく異なります。
会員種別ごとの年会費を以下の表にまとめました。
正会員(個人) | 正会員(団体) | 準会員 | 賛助会員 | 公共会員 | |
入会金 | ¥50,000 | ¥100,000 | ¥5,000 | ¥50,000 | 無料 |
年会費 | ¥10,000 | ¥120,000 | ¥5,000 | ¥50,000 | 無料 |
公共会員を除くと、最も年会費が安いのは準会員の5千円で、正会員では1万円の年会費が必要となります。※ただし個人で入会する場合
正会員と準会員の違いは、JUIDA総会での議決権があるかどうかの違いで、準会員の場合は議決権がありません。
その分年会費は正会員の半額、入会金は10分の1になるため、議決権が必要なければ準会員がおすすめです。
初年度の年会費はやや変則的なので注意!
JUIDAでは初年度に限り、入会した月によって年会費が異なります。
・4月~6月に申請の場合、年会費は満額
・7月~9月に申請の場合、年会費は正規の3/4
・10月~12月に申請の場合、年会費は正規の1/2
・1月~3月に申請の場合、年会費は正規の1/4
JUIDAの年会費の払込用紙は4月に届くため、例えば4月に入会した人と3月に入会した人で会員の期間が違うのに同じ年会費にならないよう、配慮されています。
こちらは初年度のみで、翌年度からは通常通り会員種別によって定められた年会費の納付が必要となるので注意してください。
JUIDA認定スクールの受講費用は?
JUIDAではドローンの認定資格が取得でき、認定スクールで指定のコースを受講することでこれらの取得を目指します。
受講できるコースは「操縦技能コース」と「安全運航管理者コース」の2つがあり、それぞれ座学や実技の講習があります。
しかしこれらの受講費用は、実はスクールごとに個別に設定されており、同じ内容でも各スクールにより受講費用は異なっている状況です。
ここからは、実際にJUIDA認定スクールの受講費用を例に挙げて紹介します。
都道府県 | スクール名 | 受講コース |
大阪府 | 空ごこち | フリー受講プラン(座学+12時間の実技):217,800円(税込)
スピード合宿プラン(1泊2日、操縦技能コース+安全運航管理者コース):254,100円(税込) |
鹿児島県 | エアリアルワークス | 無人航空機操縦技能取得講座:198,000円(税込)
安全運航管理者コース:44,000円(税込) |
兵庫県 | 尼崎ドローンスクール | 操縦技能コース:220,000円(税込)
安全運航管理者コース:55,000円(税込) 操縦・安全運航管理者コース:275,000円(税込) |
上記は一例ですが、各スクールにより受講費用は大きく異なることが分かります。
また、1泊2日で資格取得までできるスピードプランがあったり、スクールまでの送迎が用意されていたりとその内容も千差万別なため、単純に料金だけで比較しにくい部分もあります。
スクールを検討する際は、近くのスクールをいくつか比較検討するのがおすすめです。
JUIDAでドローンの認定資格を取得するにはJUIDAへの入会が必須!
JUIDAでは2つのドローン認定資格を設けており、それぞれ認定スクールにて取得が可能です。
・無人航空機操縦技能
・無人航空機安全運航管理者
それぞれの認定資格について解説します。
無人航空機操縦技能
「無人航空機操縦技能」はドローンを安全に飛行させるために必要な知識や操縦技能が習得できます。
受講資格は16才以上で、未成年の場合は親権者の同意書が別途必要です。
無人航空機安全運航管理者
「無人航空機安全運航管理者」は「無人航空機操縦技能」の上位資格のような立ち位置で、ドローンの運航に関わる十分な法律の知識と安全に運航するための知識を習得できます。
「無人航空機安全運航管理者」の取得には「無人航空機操縦技能」を保有していることが必須条件で、個別にこの資格だけを取得することはできません。
また「無人航空機操縦技能」の受講資格が16才以上なのに対し、「無人航空機安全運航管理者」の受講資格は18才以上からとなっています。
認定資格の申請方法
どちらの資格を取得する場合もJUIDAへの入会が必須です。
認定スクールで指定のコースを修了後は、JUIDAのウェブサイトから証明証の申し込みを行います。
申し込みが完了すると支払いに関するメールが届くので、証明証の費用と一緒に入会金と年会費を振り込みます。
この振込が完了するとJUIDAへの入会は完了です。
JUIDAの会員って何ができる?会員になるメリットを解説!
JUIDAの会員は2022年11月現在、23,000人以上在籍しており、国内最大級のドローンコミュニティとなっています。
ではそんなJUIDA会員になることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからはJUIDA会員になるメリットを解説していきます。
JUIDA会員になるメリットは?
JUIDAの会員になると様々な恩恵がありますが、その中でも主なメリットには下の3つが挙げられます。
・JUIDAが主催するセミナーや講演会、講習会を会員価格で受けられる
・JUIDA認定の飛行場を会員価格で利用出来る
・JUIDA団体保険に加入できる
それぞれ1つずつ解説します。
JUIDAが主催するセミナーや講演会、講習会を会員価格で受けられる
JUIDAでは、ドローンに関するセミナーや講習会が年間を通して定期的に開催されています。
日本最大級のドローンカンファレンスであるJapan Droneをはじめ、2022年12月よりスタートするドローンの国家資格化に関するオンラインセミナーなど、日々さまざまなイベントが企画・開催されている状況です。
これらのセミナーや講習会へ参加する際、JUIDA会員であれば割引を受けられる点もJUIDA会員になる魅力の1つです。
JUIDA認定の飛行場を会員価格で利用出来る
JUIDAは日本全国に3箇所の認定飛行場を開設しています。
それらの認定飛行場を利用する際にも会員価格が適用されるため、お得に飛行場を利用可能です。
飛行場は栃木県の那須塩原試験飛行場、埼玉県の大宮試験飛行場、そして茨城県のGOKO筑波試験飛行場があり、通常午前か午後どちらか1枠の利用で¥44,000の利用料金がかかります。
ところがJUIDA会員の場合は、会員価格が適用され25%オフの¥33,000で利用可能です。
国家試験の取得でも実地試験が予定されており、ドローンの練習をしたい人には非常に嬉しい割引と言えます。
JUIDA団体保険に加入できる
JUIDAでは、ドローンの安全運航を目標に掲げており、不測の事態に備えJUIDA会員限定のドローン団体保険を用意しています。
ドローンを利用する以上、ドローン自体の損壊や事故による対物・対人賠償のリスクがついて回ります。
そこでそのようなリスクを少しでも軽減できるよう、保険会社大手の「東京海上日動火災保険会社」と「三井住友海上火災保険株式会社」を引受保険会社とした保険の提供を2016年より開始しました。
ドローンの保険はまだ一般的には少ないため、あらかじめ用意しておいてもらえると非常に重宝するでしょう。
こういったドローンの団体保険に加入できるのも、JUIDA会員になる大きなメリットです。
まとめ
JUIDAでは、会員種別により入会金や年会費が異なることを解説してきました。
会員種別にもよりますが、準会員なら年会費は5,000円で、JUIDA認定スクール修了生は入会金が免額され無料になります。
また、入会金や年会費を払いJUIDA会員になることで、講習会の割引や団体保険への加入など様々なメリットを得ることが可能です。
JUIDAの認定スクールに通うことでJUIDAの認定資格を取得可能で、受講費用は各スクールにより異なります。
JUIDA認定スクールは前項に300校以上あるため、興味がある人はまずはお近くのJUIDA認定スクールを探してみてはいかがでしょうか。