JUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議会)ではドローンの認定資格を取得でき、会員になることでさまざまなメリットを得られます。
しかし、JUIDA会員になるためには、入会金や毎年の年会費の支払いが発生します。
では、この年会費の支払いを忘れてしまうとどうなってしまうのでしょうか。
この記事では、JUIDAの会員種別や種別ごとにかかる費用、支払いを忘れてしまった場合の対処法などを詳しく解説していきます。
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年会費を払わないと最悪の場合退会扱いで資格は失効する
JUIDAの会員になるには入会金に加え、年会費が毎年かかります。
また、JUIDAの認定資格の証明証の有効期限は2年に設定されており、2年ごとに所定の更新料が必要です。
これらの年会費や更新料の支払いが滞った場合、登録情報が停止となり退会扱いとなってしまいます。
退会扱いになると取得した証明証も失効扱いとなり、申請手続きの簡略化などの恩恵が受けられなくなってしまうため、忘れずに納付するようにしましょう。
万が一年会費や更新料の支払いを忘れてしまっていた場合でも、すぐに退会扱いになるわけではありません。
気付いた段階で事務局宛に連絡すればその都度個別に対応してもらえますので、まずは落ち着いてJUIDA事務局へ連絡してください。
JUIDA会員種別ごとの入会金と年会費を解説
実はJUIDAの入会金や毎年の年会費は、会員種別によって異なります。
会員種別毎の入会金と年会費を一覧にまとめました。
正会員(個人) | 正会員(団体) | 準会員 | 賛助会員 | 公共会員 | |
入会金 | ¥50,000 | ¥100,000 | ¥5,000 | ¥50,000 | 無料 |
年会費 | ¥10,000 | ¥120,000 | ¥5,000 | ¥50,000 | 無料 |
年会費の支払いのタイミングですが、毎年4月に会員宛に請求書が届きます。
時間をおくと忘れてしまうこともあるため、年会費は届いたらなるべく速やかに支払うようにしましょう。
注意が必要なのは、初年度のみ年会費は申請月により金額が変動する点です。
申請月と初年度の年会費の金額を表にまとめました。
申請月 | 4月~6月 | 7月~9月 | 10月~12月 | 1月~3月 |
年会費の金額 | 正規の年会費の満額 | 正規の年会費の3/4 | 正規の年会費の1/2 | 正規の年会費の1/4 |
4月に請求書が届く兼ね合いで、会員である期間により損がでないよう配慮されています。
初回のみ、証明証の費用と一緒にPDFで請求書が届きますので合わせて支払いましょう。
また、JUIDAの会員種別は大きく分けて「個人会員」と「法人会員」に大別されます。
ここからは会員種別毎の入会金・年会費を解説していきます。
個人会員
JUIDAに個人で会員となる場合、
- 正会員
- 準会員
上記のどちらかの会員種別が選べます。
それぞれどちらを選ぶかで費用が大きく異なるので、会員種別や費用面についてそれぞれ詳しく解説していきます。
正会員(個人)
正会員を選んだ場合の入会金と年会費は以下の通りです。
- 入会金:¥50,000
- 年会費:¥10,000
正会員と準会員の違いは、JUIDA社員総会での議決権の有無です。
正会員の場合はJUIDA社員総会での議決権があるのに対し、準会員では議決権がありません。
準会員
準会員を選んだ場合の入会金と年会費は以下の通りです。
- 入会金:¥5,000
- 年会費:¥5,000
前述の通り、準会員の場合はJUIDA社員総会での議決権はありません。
ですが正会員に比べると年会費は半額で入会金に至っては10分の1の金額で済みます。
また、準会員に限り学生やJUIDA認定スクールの修了生は入会金が免除され、非常にお得に入会が可能です。
情報提供やセミナーの案内は、会員種別による差はなく全ての会員に発信されているので、特に議決権が必要なければ準会員が費用面での負担も軽いのでおすすめです。
法人会員
JUIDAでは個人会員以外にも、会社での入会などの法人会員による団体での入会も可能です。
法人会員には
- 正会員
- 賛助会員
- 公共会員
の3つの会員種別があります。
それぞれの会員種別の概要や費用について、順番に詳しく解説します。
正会員(団体)
法人で正会員になった場合の入会金と年会費は以下の通りです。
- 入会金:¥100,000
- 年会費:¥120,000
個人で正会員になる場合に比べると割高に見えますが、団体での入会のためある程度人数が多い場合には団体での入会がお得になります。
賛助会員
賛助会員の場合の入会金と年会費は以下の通りです。
- 入会金:¥50,000
- 年会費:¥50,000
賛助会員とはどのような会員種別か気になる方も多いでしょう。
JUIDAの会則を見てみると、以下のように記載されています。
賛助会員は、本会の目的に賛同して入会した団体とし、入会金及び年会費を納入した者とする。
法人会員の正会員(団体)との区別が難しいですが、賛助会員はJUIDAの運営や実行には直接関与せず、入会金や年会費によりJUIDAを支援する立ち位置になります。
そのため選総会での議決権や選挙への参加、役員への選出の権利がないと考えれば良いでしょう。
運営への参加が必要なければ、費用面では正会員よりも抑えられるのでおすすめです。
公共会員
公共会員の場合は入会金・年会費ともに無料で、費用面の負担はありません。
非常に魅力的な会員種別ですが、公共会員とは公益団体や学校、自治体や政府機関などの職員を指すため、誰でもなれるわけではありません。
特殊な会員種別として認識しておきましょう。
JUIDA年会費の支払い猶予期間は?
JUIDAの年会費を滞納してしまうと、最悪の場合退会扱いとなり、取得していた資格も執行してしまう事は冒頭でも解説したとおりです。
故意でなくても、つい支払いを忘れてしまうこともあるでしょう。
ではどれくらいの期間年会費の支払いが滞ってしまうと退会扱いとなってしまうのでしょうか。
JUIDAに問い合わせたところ、以下の回答がありました。
年会費のご入金がない場合はご登録情報が停止となり、2年間のご入金がない場合は退会となり、証明証は失効いたします。
退会後の再入会は、再度新規ご入会および証明証申請が必要となります。
再度新規のご申請をいただく際は、スクールから3か月以内に発行された修了証が必要となります。
修了証の再発行につきましては各スクール様の運用によりますが、法令の改正等によりカリキュラムに追加や変更があった場合は、受講していただいてから修了証を発行していただく必要があるかと存じます。
何かのご事情によりご入金できない場合や、失念されたことをお気づきの段階ですぐにご連絡いただきましたら、その都度個別に対応させていただきますので、その際はご連絡いただけますと幸いでございます。
これによると、2年間入金がない、つまり最後の支払いから2年が経過してしまうと退会扱いとなってしまうようです。
ただし、これを悪用した場合はこの限りではないことは明らかなため、なるべく忘れずに速やかに納付するようにしましょう。
また、退会後の再入会には再度入会と証明証の申請が必要となり、その間証明証は失効しているため使用出来ません。
スクールでの3ヶ月以内の修了証が必要など手続きも面倒になりますので、滞納することのないようきちんと支払いましょう。
年会費を払ってJUIDA会員になる・会員を維持するメリットは?
年会費を支払う以上、JUIDAの会員でい続けるメリットが気になる方も多いでしょう。
ここからはJUIDAの会員になるメリットを解説します。
JUIDAの会員になるメリットは多くありますが、主なメリットは以下の通りです。
- JUIDAが定期的に発行するニュースレターでドローンに関する最新情報を取得できる
- JUIDAが主催するセミナーや講演会及び講習会に会員価格で参加できる
- JUIDAの会員限定グッズが購入できる
- JUIDA団体保険に加入可能
ドローンを利用した職業に就いている方やドローンの最新情報が気になる方には、JUIDAから送られてくるニュースレターは非常に重宝する情報源と言えます。
JUIDAは日本最大のドローンの管理団体のため、JUIDAが有するさまざまな情報の中にはお役立ち情報も多くあるでしょう。
また、最もメリットを感じるのはJUIDA主催のセミナー等に割引を受けられる点です。
セミナーや講習会に参加することで、ドローンに関する知識やスキルを得ながら、年会費分を回収することも可能なため、会員ならば積極的に参加していくのがおすすめです。
まとめ
JUIDAは会員種別により入会金や年会費などの費用が大きく異なります。
そのため、入会時は会員種別をよく検討して入会すると良いでしょう。
また、入会後は毎年年会費の支払いが必要で、証明証の更新は2年に1度必要です。
支払いを忘れると退会扱いとなり、取得した認定資格も失効してしまいます。
証明証のみならず、JUIDA会員には多くのメリットもありますので、滞納することのないよう速やかに納付するようにしましょう。